一般に、係数間の相関は、成分を疑似成分に変換すると低減できます。疑似成分とは、制約のあるデータ領域の再スケール化を行い、各成分の最小許容量(下限)が0になるようにしたものです。
次の表は、2つの成分を量、比率、疑似成分で表したものです。混合量の合計を50ml、X1とX2を量のスケールとすると、X1+X2=50となります。X1の下限が20に設定されているとします(X2の上限は50-20=30になります)。3つのスケールでの点は次のようになります。
量 | 比率 | 擬似成分 | |||
---|---|---|---|---|---|
X1 | X2 | X1 | X2 | X1 | X2 |
50 | 0 | 1.0 | 0.0 | 1.0 | 0.0 |
20 | 30 | 0.4 | 0.6 | 0.0 | 1.0 |
35 | 15 | 0.7 | 0.3 | 0.5 | 0.5 |