混合実験は応答曲面実験の1形態で、調査の対象となる製品が複数の成分または原料で構成されているのが特徴です。産業界での製品設計や製品開発では、混合や配合が行われることが多いため、混合実験が役に立ちます。混合や配合を行うとき、応答は使用する原料成分の比率の関数になります。たとえば、小麦粉、ベーキングパウダー、牛乳、卵、食用油からホットケーキミックスを開発するかもしれません。あるいは、4種類の化学原料を配合して殺虫剤を開発するかもしれません。

最も簡単な混合実験では、応答(何らかの基準に従って測定した製品の品質または性能)は成分(原料)の相対比率によって決まります。重量や体積などの単位で表した成分の量は、合計すると一定の量になります。要因計画では、これと対照的に応答が各因子の量に応じて変化します。

Minitabでは、3つの計画(単体重心、単体格子、極頂点)を作成することができ、次の3種類の実験を分析できます。
混合
応答は混合の成分の比率だけに依存するものと仮定されます。ペンキが使用した色素にだけ依存する場合などがこれにあたります。
混合~プロセス変数
応答は成分の相対的な比率とプロセス変数に依存するものと仮定されます。プロセス変数は、混合の一部ではない実験中の因子ではあるものの、混合の配合特性に影響する可能性がある因子です。たとえば、ケーキの風味は、調理時間と調理温度、ケーキの原料の比率に依存します。
混合~量
応答が成分の比率と混合の量の両方に依存すると仮定されます。たとえば、穀物の収量は、殺虫剤の原料の比率および散布した殺虫剤の量に依存します。