ある成分が応答に及ぼす影響を調べる手段として、混合におけるその成分の比率を変更する方法があります。その場合、各成分の比率は合計して1にする必要があるため、他の成分の比率も変更することが必要です。効果を調べている成分の変化と、それに合わせて調整したその他の成分の変化は、実験領域上の1つの方向とみなすことができます。
応答の推定値を計算するためのトレース方向としては、コックスの方向とピーペルの方向が広く使われています。
- 計画に制約がなく、参照点の位置が制約されていない実験領域の重心にある場合は、コックスの方向とピーペルの方向は単体の軸に一致します。
- 計画に制約がある場合、デフォルトの参照混合点の位置は、制約のある実験領域の重心になります。この重心は、制約のない実験領域の重心とは別のものです。この場合、コックスの方向は元の計画空間に定義され、ピーペルの方向はL疑似成分空間に定義されます。