2水準要因計画における定義関係とは

定義関係は、一部実施要因計画の一部実施要因を定義するために固定されている項の集合です。定義関係は、一部実施要因計画の交絡を記述する交絡構造を計算するのに使用されます。

以下に、5つの因子(A、B、C、D、E)を持つ一部実施要因計画の計画情報を示します。

Defining Relation: I = ABD = ACE = BCDE

Alias Structure I + ABD + ACE + BCDE A + BD + CE + ABCDE B + AD + CDE + ABCE C + AE + BDE + ABCD D + AB + BCE + ACDE E + AC + BCD + ABDE BC + DE + ABE + ACD BE + CD + ABC + ADE

Minitabでは、定義関係を使用して交絡表の各行を計算します。自身と同じ文字で乗算される文字はすべて恒等I(例、A*A=I)となります。Iはどの文字で乗算してもその文字(例、I*A=A)になります。たとえば、因子Aの別名を得るには定義関係のすべての項をAで乗算します。

恒等列Iは常に1の列(コード化単位)になります。つまり、この例ではI=ABDになるため、列A、B、Dの積は1の列になります。ACEとBCDEの場合も同様になります。