共変量は実験では制御されないため、反復測定値によって異なる可能性があります。実験計画では、反復応答の標準偏差の計算において、最大50個の共変量を調整することができます。共変量を調整すると、共変量による測定値の変動が取り除かれます。そのため、反復の標準偏差にその変動が含まれません。
たとえば、反復のある実験を1日のうちに行うとします。温度は人間が制御できるものではなく、朝と夕方ではかなり温度が変化します。この場合、温度の違いが応答に影響を与える可能性が懸念されます。この変動性を説明するために、実験を行うたびに温度を記録し、標準偏差を計算するときに温度を調整します。
繰り返し測定値では共変量を調整する必要はありません。繰り返しでは、同じ実行または連続した実行から標準偏差が計算されます。共変量は、実験の各実行で1回測定されます。このため、繰り返しの各グループに対して1つの共変量値のみが定義されるため、標準偏差の計算で考慮する共変量の変動はありません。