実験計画とは、複数の入力変数を同時に意図的に変更し、応答を観測するという一連のプロセスのことです。製造業では、実験計画により、製品品質に影響するプロセス変数やプロダクト変数を体系的に調査することが可能になります。製品品質に影響する工程の条件や製品の成分が見つかれば、製造適性、信頼性、品質、実用性能を向上させるにはどうすればいいかが分かります。

たとえば、オフセット印刷会社で、一部の顧客からページが適切に製本されていないという苦情があったとします。考えられる因子として、接着剤の温度、紙のタイプ、および冷却時間があります。どの因子、またはどの因子の組み合わせが、会社の製本技術の有効性に大きな影響を与えているのかを特定する必要があります。Minitabで計画実験を作成すると、計画の実行順序が自動的にランダム化され、ワークシートに計画が表示されます。実行順序とは、因子の組み合わせの順序です。実験を実行する際には、ワークシートを使用して応答を記録できます。

Minitabには次の計画実験が用意されています。
  • スクリーニング計画
  • 要因計画
  • 応答曲面計画
  • 混合計画
  • タグチ計画

計画実験は、計画、スクリーニング(工程の特性付けともいう)、最適化、検証の4段階からなるのが普通です。

ここでは、実験計画について簡単にしか説明しませんが、実験計画を詳しく扱っている文献はたくさんあります。