Minitabによるワークシート内の計画情報の保存方法

Minitabで計画を作成すると、計画オブジェクトが作成され、そこにワークシート内の該当する計画情報が保存されます。この情報は、データの分析やプロットの作成を正しく行うために必要です。

計画は、次のような列に保存されます。
標準順序
標準順序は、ランダム化されていない実行順序です。計画を教科書や他のアプリケーションの計画と比較する場合に役立ちます。計画を標準順序で表示するには、統計 > 実験計画法(DOE) > 計画の表示を選択します。計画の標準順序を選択して、OKをクリックします。
実行順序
実行順序は、実験を実行する順序です。実験をランダムな順序で実行すると、偏りが生じる可能性が低減されます。[残差対データ順序]グラフを作成すると、実行順序が使用されます。計画を実行順序で表示するには、統計 > 実験計画法(DOE) > 計画の表示を選択します。計画の実行順序を選択して、OKをクリックします。
中心点(2水準要因計画)
中心点は、すべての因子水準が高設定値と低設定値の中間に設定されている実験の実行を表します。
  • 1は頂点です
  • 0は中心点です
点タイプ(プラケット-バーマン計画、決定的スクリーニング計画、分割実験計画、一般完全実施要因計画、応答曲面計画、および混合計画)
計画実験に含まれる点のタイプです。
  • 1は頂点です
  • 0は中心点です
  • -1は軸点です
  • 2はエッジの中点です
ブロック
ブロックとは、比較的均一な条件下で実行される実験の実行グループを識別するカテゴリ変数です。実験計画および分析において非制御因子による偏りや誤差分散を最小限に抑えるためには、ブロックを使用します。ブロックによって、実験因子によるものではない応答変数の変動を説明できます。
因子または成分の列
実験で、応答変数に影響を与えるかどうかを特定するために変更する変数です。

計画を分析するには、ワークシートデータの修正の際に一定のルールに従わなければなりません。Minitabで計画を分析するには、統計 > 実験計画法(DOE) > [計画] > [計画の分析]を選択します。変更を行ったときに計画が壊れてしまった場合でも、カスタム計画を定義することにより計画を分析できる場合があります。Minitabでカスタム計画を定義するには、統計 > 実験計画法(DOE) > [計画] > [カスタム計画を定義]を選択します。

  • 計画を含む列は、削除したり移動したりできません。
  • ワークシートのそれ以外の列、つまり最後の計画列以降の列では、データ入力、編集、分析が可能です。この列に応答データ、共変量データなど、ワークシートに入力する必要があるデータを入力します。
  • 計画から実行を削除することができます。実行を削除すると、モデル内のすべての項を適合できなくなることがあります。その場合、適合できない項は自動的に削除され、残りの項だけで分析が行われます。
  • 計画に実行を追加することができます。たとえば、中心点の追加や、特定の実行の反復が必要になることがあります。各因子や成分の水準が適切であること、[標準順序]、[実行順序]、[中心点]、[点タイプ]、[ブロック]列の入力値が適切であることを確認してください。これらの列と因子(成分)列の長さは同じでなければなりません。[標準順序]と[実行順序]には、適切であれば任意の数値を入力できます。ワークシート内のデータは、この2つの列に従って並べ替えられます。
  • 不備のある実行がある場合、その実行の因子水準をワークシートで変更することができます。
  • 計画を修正することによって因子水準の設定を変更できます。計画を修正するには、統計 > 実験計画法(DOE) > 計画を修正を選択します。ただし、因子タイプを数値からテキストへ、またはテキストから数値へ変更することはできません。
  • 統計 > 実験計画法(DOE) > 計画を修正を使用して、因子や成分の名前を変更したり、計画をランダム化または再ランダム化することができます。
  • 計画データの分析には、[DOE]メニューの統計手法だけでなく、その他の手法も使用できます。
  • 計画に因子を追加するには、因子をワークシートに入力します。その後、カスタム計画を定義します。