タグチ計画の分析の方法と計算式

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応答表の方法

Minitabでは、各応答特性(すなわち平均、SN比、標準偏差)の応答表が計算されます。応答表には、応答に対して最も影響力が大きい因子や、大小の応答特性値に関連する因子の水準が示されます。

応答表は次の手順で生成されます。
  1. 各因子水準の組み合わせに対して、選択された応答特性が計算される。
  2. 各因子に対して、因子の各水準における応答特性の平均値が計算されます。たとえば、SN比を選択して、2つの水準(1と2)と、各水準に4つの測定値を持つ因子Aが含まれる計画があるとします。水準1で4つのSN比の平均と、水準2で別の4つのSN比の平均が計算されます。
  3. 各因子に対して、因子の水準における応答特性の最高平均値から最低平均値を引いたデルタ値が計算されます。
  4. デルタ値を最大値から最小値に並べる順位が計算される。最大のデルタ値を持つ因子には順位1を、2番目に大きいデルタ値の因子には順位2位を与える、…という方法で決定されます。

静的計画のSN比

SN比は頑健性の指標であり、雑音が応答に与える効果を最小限にする制御因子の設定を確認するために使用できます。Minitabでは、計画中の制御因子水準の組み合わせごとに、SN比を別々に計算します。実験の目標に応じて、異なるSN比を選択できます。いずれの場合でも、SN比が最大になるようにします。

静的計画には、4つのSN比があります。望小特性、望大特性、そして2つの望目特性です。望目特性(II)の計算式については、調整後の計算式を選択することもできます。

望大特性

SN比は各因子水準の組み合わせに対して計算されます。常用対数を使う望大特性SN比の計算式は以下です。

S/N = −10*log(Σ(1/Y2)/n)

ここで、Yは与えられた因子水準の組み合わせの応答で、nは因子水準の組み合わせでの応答数を表します。

望小特性

SN比は各因子水準の組み合わせに対して計算されます。常用対数を使う望小特性SN比の計算式は以下です。

S/N = −10*log(Σ(Y2)/n)

ここで、Yは与えられた因子水準の組み合わせの応答で、nは因子水準の組み合わせでの応答数を表します。

望目特性(I)

SN比は各因子水準の組み合わせに対して計算されます。常用対数を使う望目特性(I)SN比の計算式は以下です。

S/N = −10*log(s2)

ここで、sは与えられた因子水準の組み合わせにおける全ての雑音因子に対する応答の標準偏差を表します。

望目特性(II)

SN比は各因子水準の組み合わせに対して計算されます。常用対数を使う望目特性(II)のSN比の計算式は以下です。

望目特性SN比については、調整後の計算式を選択することもできます。計算式は以下になります。

上の式で、

動的計画のSN比

SN比は頑健性の指標であり、雑音が応答に与える効果を最小限にする制御因子の設定を確認するために使用できます。Minitabでは、計画中の制御因子水準の組み合わせごとに、SN比を別々に計算します。実験の目標に応じて、異なるSN比を選択できます。いずれの場合でも、SN比が最大になるようにします。

動的計画のSN比は、望目SN比に密接に関連しています。

計算式

常用対数を使う動的タグチ計画のSN比を求める計算式は以下です。

S/N = 10*log [(slope)2 / MSE]

MSEは平均平方誤差を表します。

動的SN比の調整後の計算式を選択することもできます。

S/N = 10*log [(slope2 / MSE) – (1/r)]

ここでrはΣ(signal – ref)2、refは参照信号(存在すれば)または平均信号です。