Minitabでは、各応答特性(すなわち平均、SN比、標準偏差)の応答表が計算されます。応答表には、応答に対して最も影響力が大きい因子や、大小の応答特性値に関連する因子の水準が示されます。
SN比は頑健性の指標であり、雑音が応答に与える効果を最小限にする制御因子の設定を確認するために使用できます。Minitabでは、計画中の制御因子水準の組み合わせごとに、SN比を別々に計算します。実験の目標に応じて、異なるSN比を選択できます。いずれの場合でも、SN比が最大になるようにします。
静的計画には、4つのSN比があります。望小特性、望大特性、そして2つの望目特性です。望目特性(II)の計算式については、調整後の計算式を選択することもできます。
SN比は各因子水準の組み合わせに対して計算されます。常用対数を使う望大特性SN比の計算式は以下です。
S/N = −10*log(Σ(1/Y2)/n)
ここで、Yは与えられた因子水準の組み合わせの応答で、nは因子水準の組み合わせでの応答数を表します。
SN比は各因子水準の組み合わせに対して計算されます。常用対数を使う望小特性SN比の計算式は以下です。
S/N = −10*log(Σ(Y2)/n)
ここで、Yは与えられた因子水準の組み合わせの応答で、nは因子水準の組み合わせでの応答数を表します。
SN比は各因子水準の組み合わせに対して計算されます。常用対数を使う望目特性(I)SN比の計算式は以下です。
S/N = −10*log(s2)
ここで、sは与えられた因子水準の組み合わせにおける全ての雑音因子に対する応答の標準偏差を表します。
SN比は各因子水準の組み合わせに対して計算されます。常用対数を使う望目特性(II)のSN比の計算式は以下です。
望目特性SN比については、調整後の計算式を選択することもできます。計算式は以下になります。
上の式で、
SN比は頑健性の指標であり、雑音が応答に与える効果を最小限にする制御因子の設定を確認するために使用できます。Minitabでは、計画中の制御因子水準の組み合わせごとに、SN比を別々に計算します。実験の目標に応じて、異なるSN比を選択できます。いずれの場合でも、SN比が最大になるようにします。
動的計画のSN比は、望目SN比に密接に関連しています。
常用対数を使う動的タグチ計画のSN比を求める計算式は以下です。
S/N = 10*log [(slope)2 / MSE]
MSEは平均平方誤差を表します。
動的SN比の調整後の計算式を選択することもできます。
S/N = 10*log [(slope2 / MSE) – (1/r)]
ここでrはΣ(signal – ref)2、refは参照信号(存在すれば)または平均信号です。