2水準要因計画では、各実験因子には2つの水準しかありません。実験の実行には、これらの因子水準の組み合わせがすべて含まれます。2水準要因計画では因子空間の広大な領域を完全に探索することはできませんが、因子あたりの実行数を比較的少なくして有効な情報を得ることができます。2水準要因計画によって主要なトレンドを特定することができるため、これを使用して追加実験の方向性を得ることができます。たとえば、最適な設定が存在すると思われる領域を分析する必要がある場合、要因計画を追補して中心複合計画を形成することができます。
ある品質技師が、6つの入力変数(因子)が玩具に使われるプラスチック製ファスナーの収縮に与える影響を調べようとしています。技師は予備実験を計画し、この6つの因子をスクリーニングすることによりどの因子が応答に対して影響が大きいかを調べます。エンジニアは、主に主効果といくつかの二元交互作用に関心があります。
名前 | タイプ | 下限側 | 上限側 |
---|---|---|---|
冷却時間 | 連続 | 10 | 20 |
インジェクション圧力 | 連続 | 150000 | 250000 |
射出速度 | 連続 | 5 | 10 |
注入温度 | 連続 | 180 | 360 |
パッキン圧力 | 連続 | 150000 | 250000 |
保持圧力 | 連続 | 150000 | 250000 |
計画の概要表には、計画に35の実行があり、そのうち3つは中心点であることが示されています。ワークシートには、35回の実行がランダムに実行順序で含まれています。