応答追跡プロットの例

ある食品研究室の研究者たちがチーズフォンデュのレシピを改善して、風味を良くし、フォンデュに浸したパンに付くチーズの量を最大化し、なべ底に焦げ付く量を最小化しようとしています。研究者たちは、混合配合と配膳温度の効果を調べるため、極値頂点混合実験を計画します。

混合計画の分析でモデルを適合した後で成分の効果を可視化するために、研究者は風味の評価の応答追跡プロットを作成します。

  1. サンプルデータを開く、フォンデュレシピ_モデル.MTW#.
  2. 統計 > 実験計画法(DOE) > 混合 > 応答追跡プロットを選択します。
  3. 応答から、を選択します。
  4. 追跡の方向で、コックス(比率)を選択します。
  5. 適合されたモデルで、比率を選択します。
  6. 参照配合で、頂点の重心を選択します。
  7. OKをクリックします。

結果を解釈する

フォンデュデータには、3つの成分と1つのプロセス変数があります。プロセス変数である温度は80度で一定です。追跡プロットからは、参照配合に対応する位置から開始した場合に次のような成分効果の情報が得られます。
  • エメンタールの比率を増やすと、風味評価は上がります。比率を下げると、風味評価は下がります。
  • グリュイエールの比率を増やすと、風味評価はエメンタールの場合より飛躍的に上がります。比率を下げると、風味評価は飛躍的に下がります。
  • スープの比率を増やすと、風味評価は下がります。比率を下げると、風味評価は上がります。

これらの結果に基づいた場合、フォンデュ中のエメンタールチーズとグリュイエールチーズの比率は増やし、スープの比率は減らすという改善を行うことになります。