計画を作成するうえでの様々な選択は、全体的な実験計画によって異なります。詳細は実験計画の段階を参照してください。
計画で使用する変更が難しい因子の数を選択します。変更が難しい因子とは、時間や費用の制約により完全にランダム化するのが難しい因子です。たとえば、温度は調整してから安定するまでに長い時間を要するため、一般的に変更が難しい因子とされています。詳細は、変更が難しい因子とはを参照してください。
プロット全体数、サブプロット数、実行数、および計画の分解能を選択します。
変更が簡単な因子数と変更が難しい因子数において、同じ実行数の計画が複数存在することがあります。計画のリストは、プロット全体の順序かつ、サブプロットまたは実行数が小さい順で並べられた一定数のプロット全体の中で並べられています。このため、一定数のプロット全体のおいては、計画の分解能はリストの下に行くほど上がります。
たとえば、ある品質技師がフローズンヨーグルトの舌触りに影響を与える因子を分析しようとしているとします。ヨーグルトミックスに加える空気量や混合速度は、各機械の設定を変えることで簡単に変更することができます。しかし、機械の温度を変えるには、技師はまず温度設定値を変更して、ヨーグルトミックスの温度が安定するまで待たなければなりません。よって、温度はプロット全体を定義する、変更が難しい因子になります。
技師は、温度を高水準に設定して空気と混合速度の4つすべての組み合わせで実験を行い、これにより1つのプロット全体が出来上がります。技師は機械の温度を変更し、その他の因子についても4つの組み合わせで実験を行います。2回目の4つの実験で2つ目のプロット全体が構成されます。計画を完成させるため、技師は最初の2つのプロット全体を反復します。結果として、この完全実施要因計画のプロット全体数は4、サブプロット数は8、そして全実行数は16になります。
基本計画を反復する回数を選択します。反復とは、同じ因子設定(水準)で実験を複数回実行することです。1を選択すると、変更が難しい因子の統計的有意性が計算できないことがあります。このような計画の場合、プロット全体の反復数はデフォルトで2に設定されます。でワークシートに計画を保存した後で反復を追加することができます。
基本計画の各反復を別のブロックに入れるかどうかを選択します。ブロックは、異なる条件下で実験が実行された場合に起こりうる差を説明します。たとえば、ある技師が溶接を分析する実験を計画し、すべてのデータを一日では収集できないとします。溶接の質は、相対湿度などの技師では制御できない、日々変わる複数の不確定要素に影響されます。これらの制御できない変数を説明するため、各日で行われた実験を個別のブロックにグループ化します。ブロックは、制御できない変数の効果とエンジニアが分析したい因子の効果が混同されないよう、制御できない変数からの変動性を説明します。Minitabで実行をブロックに割り当てる方法についての詳細は、ブロックとはを参照してください。
各プロット全体内で、同じ変更が簡単な因子の設定で実験を繰り返す回数を選択します。たとえば、基本計画の各プロット全体の実行数が2で2つのサブプロットの反復を選択する場合、各プロット全体の実行数は4になります。