2水準要因計画(ジェネレータの指定)を作成の例

品質技師が9因子での実験を行おうとしています。リソースに制約があるため、1/16の要因計画を使用します。因子AとBに関係するすべての2因子交互作用は、他の2因子交互作用と別名関係にならないことが求められています。しかしながら、Minitab既定のジェネレータでは、因子AとBに関係する2因子交互作用は他の2因子交互作用と別名関係になってしまいます。そのため、技師は5因子の計画を作成してさらに4つの因子を追加するジェネレータを指定することで、別のジェネレータを指定します。

  1. 統計 > 実験計画法(DOE) > 要因計画 > 要因計画の作成を選択します。
  2. 計画のタイプ2水準要因計画(ジェネレータの指定)を選択します。
  3. 因子数から、5を選択します。
  4. 計画をクリックします。
  5. 完全実施要因計画を選択します。
  6. ジェネレータをクリックします。
  7. ジェネレータ (F=ABCなど) をリストして基本計画に因子を追加するに、F = ABCD G = ABCE H = ABDE J = CDEと入力します。
  8. OKを2度クリックします。
  9. 結果をクリックします。
  10. 要約表、交絡表、計画表、関係定義を選択します。
  11. 交絡表の内容で、交互作用の次数の指定を選択して2を選択します。
  12. 各ダイアログボックスでOKをクリックします。

結果を解釈する

最初の表には計画の要約が表示されます。因子が9つだと、完全実施要因計画の実行数は512になります。リソースが限られているので、エンジニアは実行数32の1/16実施要因計画を作成しました。

ブロック化されていない計画の分解能は、定義関係にあるワードの最小の長さです。この例では、定義関係の中の最短のワードが4文字なので、分解能はIVです。分解能IVの計画では、三元交互作用と交絡している主効果がありますが、二元交互作用または他の主効果と交絡する主効果はありません。二元交互作用は互いに交絡するため、これらの性質を定義するには、エンジニアは有意な交互作用をさらに評価する必要があります。

別名表は、どの主効果も2因子交互作用と別名関係にないことと、21個の2因子交互作用が他の2因子交互作用と別名関係にあることを示しています。計画では、因子AとBに関係するどの2因子交互作用も、他の2因子交互作用とは別名関係にありません。

デフォルトでは計画がランダム化されるため、この計画を作成すると実行順序は計画表内の順序と一致しません。

計画の概要

因子:9基本計画:5, 32分解能:IV
実行数:32反復:1一部実施要因:1/16
ブロック:1中心点 (合計):0   
計画ジェネレータ: F = ABCD, G = ABCE, H = ABDE, J = CDE
関係の定義:I = ABCDF = ABCEG = ABDEH = CDEJ = DEFG = CEFH = ABEFJ = CDGH = ABDGJ = ABCHJ = ABFGH = CFGJ = DFHJ = EGHJ = ABCDEFGHJ

交絡構造 (次数2まで)

I
A
B
C
D
E
F
G
H
J
AB
AC
AD
AE
AF
AG
AH
AJ
BC
BD
BE
BF
BG
BH
BJ
CD + EJ + GH
CE + DJ + FH
CF + EH + GJ
CG + DH + FJ
CH + DG + EF
CJ + DE + FG
DF + EG + HJ

計画表 (ランダム化)

実行ABCDEFGHJ
1+--------
2++-+--+-+
3-----+++-
4+---+-+++
5---+--+-+
6+-+-++-+-
7-++++---+
8+--++++--
9+++++++++
10+++-+-+--
11-+--+-+++
12++++-+---
13+--+-+-++
14+++----++
15++--++--+
16-+-------
17+-+++---+
18-+-++++--
19--+----++
20-+-+-+-++
21-+++--++-
22--+++++++
23+-++--++-
24--+-+-+--
25----++--+
26++-++--+-
27-++--++-+
28-++-++-+-
29++---+++-
30---++--+-
31+-+--++-+
32--++-+---