2水準要因計画(既定のジェネレータ)を作成の計画オプションの指定

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計画の折り重ね

計画のサブダイアログボックスから一部実施要因計画を選択した場合に、計画の折り重ねを実行できます。

折り重ねは、別名関係を小さくする一つの方法です。別名、または交絡は、計画には因子水準のすべての組み合わせは含まれないため、一部実施要因計画において発生します。たとえば、因子Aが三元交互作用BCDと交絡する場合、Aの効果の推定値は、Aの効果とBCDの効果の合計になります。有意な効果がAによるものかBCDによるものか、あるいはその両方の項によるものかを特定できません。

通常、折り重ねとは連続的な実験の一部です。まず小さい一部実施計画を実行します。その計画を分析した後、計画を折り重ねて別名関係を小さくする実行を追加できます。Minitabで既存の計画を折り重ねる場合は、計画を修正を使用します。

計画を作成した際、計画を折り重ねる代わりに、より大きな一部実施計画を使用することで、計画の分解能を最大化することができます。ただし、全ての因子で折り重ねると別の別名構造が生成されることがあります。別の計画を作成し、別名構造を比較することで目的により合致する方を選ぶことができます。

計画が折り重ねられている場合、新しい実行は、折り重ねる因子に対する符号を反対にして基本計画の各実行に追加されます。その他のすべての因子は、基本計画と同じ水準のまま保たれます。折り重ねに関する詳細については、折り重ねとはを参照してください。

  • 折り重ねなし:すべての因子で折り重ね、すべての因子に対する別名関係を小さくします。すべての因子で折り重ねると、奇数の文字を持つ定義関係内のワードが省略されます。たとえば、5因子の1/4実施計画の関係の定義がI + ABD + ACE + BCDEであったとします。奇数の文字を持つワードを省略すると、新たな関係の定義はI + BCDEになります。

    すべての因子で折り重ねると、元の実行セットのコピーが計画に追加され、追加された実行では各値の符号が反対になります。

    関係定義のワードの文字数がすべて偶数の場合、すべての因子で折り重ねると別名関係は小さくならずに反復が追加されます。この場合、Minitabでは警告メッセージが表示され、計画は作成されません。

  • 因子だけを折り重ね:単一の因子で折り重ね、その因子に個別に関係するすべての項を推定します。ある1つの因子で折り重ねると、その因子を含むすべてのワードが定義関係から除外されます。たとえば、5因子の1/4実施要因計画の関係の定義がI + ABD + ACE + BCDEであったとします。因子Aで折り重ねると、Aを含むワードが除外され、新たな関係の定義はI + ACEになります。

    1つの因子で折り重ねると、元の実行セットが計画に追加され、折り重ねた因子の符号が反対になります。

一部実施要因

計画が一部実施要因計画である場合は、使用する一部実施要因を指定できます。どの一部実施要因を指定しても、同じ項を推定できます。主一部実施要因の1つ以上の因子水準の組み合わせは実行が難しいため、通常はデフォルトとは異なる一部実施要因を指定します。たとえば、主一部実施要因には常に、すべての因子が高い水準に設定されている実行が含まれます。その他の一部実施要因にはそのような実行は含まれません。すべての因子を高い水準に設定するのは費用がかかったり難しかったりす場合は、一部実施番号を変更することができます。一部実施要因の選択に関する詳細は、実施要因計画と一部実施要因計画を参照してください。

  • 主一部実施要因を使用:主一部実施要因は、計画ジェネレータの符号がすべて正の一部実施要因です。
  • 一部実施番号を使用:一部実施番号は、計画に含まれる実行と、同じサイズの一部実施要因を構成する別の実行セットとを区別します。考えられる一部実施番号は、一部実施計画に依存します。たとえば、計画が¼実施要因の場合、考えられる一部実施番号は1、2、3、4で、Minitabにおいて、主一部実施要因は考えられる一部実施番号の一番大きな整数です。たとえば、1/8実施要因計画の場合は、主一部実施要因は8なので、異なる一部実施要因を得るには、1~7の整数を入力します。

実行のランダム化

各ブロック内で実行順序をランダム化するか、標準順序で計画を保存するか、Minitabでの処理を選択します。ランダム化すると、特に時間に依存する効果などの、分析に含まれる因子の効果と分析に含まれない因子の効果が交絡しにくくなります。

因子水準を変更するのが難しかったり費用が掛かったりするので計画をランダム化を避けたい場合があります。その場合は、因子水準の変更を最小限に抑えるため、分割実験計画を使用するのが得策です。分割実験計画に関する詳細は、実験計画における分割実験計画を参照してください。

ランダムデータジェネレータの初期値
別の計画を作成する際に同じランダム化順序が使えるように、ランダムデータジェネレータの初期値を指定します。同じ初期値を入力した場合は、実行順序も同じになります。

計画がワークシートに保存されると、計画の表示方法を変更したり、再度ランダム化することができます。標準順序またはランダム順序で計画を表示する場合は、計画を表示を使用します。計画をランダム化、あるいは再度ランダム化する場合は、計画を修正を使用します。詳細は、計画の表示と計画の修正の概要を参照してください。

ワークシートに計画を保存

ワークシートに計画を保存せずに、実行数、別名表、およびその他のプロパティを確認するには、ワークシートに計画を保存の選択を解除します。

保存する計画を選ぶ前に、別名表などのプロパティを参照していろいろな計画を比較したいときは、このオプションの選択を解除します。計画を分析する場合は、計画をまずワークシートに保存する必要があります。