変動性の分析の効果プロット

すべての効果プロットの定義と解釈について解説します。

パレート図

パレート図は、標準化効果の絶対値を最大効果から最小効果の順番で表示します。標準化された効果は、効果が0であるという帰無仮説を検定するt統計量です。

統計的有意性の参照線は、有意水準(αまたはアルファで示される)によって異なります。アルファの値を定義するステップワイズ選択の方法を使わない限り、有意水準は1から分析の信頼水準を引いた値です。信頼水準の変更方法に関する詳細は、変動性の分析のオプションを指定するを参照してください。後方選択またはステップワイズ選択を使用した場合の有意水準は、変数削除時のαとして知られる、Minitabがモデルから項を削除したときの有意水準です。前方選択を使用した場合の有意水準は、変数追加時のαとして知られる、Minitabがモデルに項を追加したときの有意水準です。

モデルに含まれる項の数が実行数と同じ場合は、標準化効果は計算できません。この場合、非標準化効果が表示され、統計的有意性の参照線はレンスの方法により作成されます。レンスの方法に関する詳細は、変動性の分析の効果プロットの方法と計算式を参照し「レンスの擬似標準誤差(PSE)」をクリックしてください。

解釈

パレート図を使用して、効果の大きさと重要性を特定します。パレート図において、参照線と交差するバーは統計的に有意です。たとえば、このパレート図ではABおよびAに対応するバーは2.57にある参照線と交差しています。これらの因子は現在のモデル項において水準0.05で統計的に有意です。

パレート図は効果の絶対値を表示するため、どの効果が大きいかは特定できますが、どの効果が応答を増加または減少させるかは特定できません。標準化効果の正規確率プロットを使用して、1つのプロットに対する効果の大きさと方向を調べます。

効果の正規プロット

効果の正規確率プロットでは、すべての効果が0となるケースの分布適合線を基準にして、標準化された効果を表します。標準化された効果は、効果が0であるという帰無仮説を検定するt統計量です。主効果の低い値から高い値に設定が変更された場合、正の効果によって応答が増加します。主効果の低い値から高い値に設定が変更された場合、負の効果によって応答が減少します。X軸において0から離れている効果は、効果が大きいです。効果は0から離れているほど統計的に有意です。

統計的に有意となる正規確率から離れる点の距離は、有意水準(αまたはアルファで示される)によって異なります。アルファの値を定義するステップワイズ選択の方法を使わない限り、有意水準は1から分析の信頼水準を引いた値です。信頼水準の変更方法に関する詳細は、変動性の分析のオプションを指定するを参照してください。後方選択またはステップワイズ選択を使用した場合の有意水準は、変数削除時のαとして知られる、Minitabがモデルから項を削除したときの有意水準です。前方選択を使用した場合の有意水準は、変数追加時のαとして知られる、Minitabがモデルに項を追加したときの有意水準です。

2水準計画において、モデルに含まれる項の数が実行数と同じ場合は、標準化効果は計算できません。この場合、非標準化効果が表示され、統計的有意性の限界距離はレンスの方法により計算されます。レンスの方法に関する詳細は、変動性の分析の効果プロットの方法と計算式を参照し「レンスの擬似標準誤差(PSE)」をクリックしてください。

解釈

効果の正規確率プロットを使用して、効果の大きさ、方向、重要性を特定します。効果の正規確率プロットにおいて、0から遠い効果は統計的に有意です。点の色と形は、統計的に有意な効果とそうでないものとで異なります。たとえばこのプロットでは、AとABは水準0.05において統計的に有意です。これらの点の色と形は、有意でない効果と異なっています。

また、プロットは効果の方向を示します。材料と材料*射出圧力には負の標準化効果があります。

効果の正規確率プロットでは、グラフの左側に負の効果が表示され、右側に正の効果が表示されるため、どの効果が最も応答を変化させているのかの比較は、標準化効果の絶対値を表示するプロットよりも難しくなります。半正規プロットとパレート図には、標準化効果の絶対値が表示されます。

効果の半正規プロット

効果の半正規確率プロットは、標準化効果の絶対値を最大効果から最小効果の順番で表示します。標準化された効果は、効果が0であるという帰無仮説を検定するt統計量です。すべての効果が0のケースを想定して、参照線を基準としたデータ点が表示されます。x軸において0から離れている効果は、効果が大きいです。効果は0から離れているほど統計的に有意です。

統計的に有意となる参照線から離れる点の距離は、有意水準(αまたはアルファで示される)によって異なります。アルファの値を定義するステップワイズ選択の方法を使わない限り、有意水準は1から分析の信頼水準を引いた値です。信頼水準の変更方法に関する詳細は、変動性の分析のオプションを指定するを参照してください。後方選択またはステップワイズ選択を使用した場合の有意水準は、変数削除時のαとして知られる、Minitabがモデルから項を削除したときの有意水準です。前方選択を使用した場合の有意水準は、変数追加時のαとして知られる、Minitabがモデルに項を追加したときの有意水準です。

2水準計画において、モデルに含まれる項の数が実行数と同じ場合は、標準化効果は計算できません。この場合、非標準化効果が表示され、統計的有意性の限界距離はレンスの方法により計算されます。レンスの方法に関する詳細は、変動性の分析の効果プロットの方法と計算式を参照し「レンスの擬似標準誤差(PSE)」をクリックしてください。

解釈

効果の半正規確率プロットを使用して、効果の大きさと重要性を特定します。効果の半正規確率プロットにおいて、0から遠い効果は統計的に有意です。点の色と形は、統計的に有意な効果とそうでないものとで異なります。たとえばこのプロットでは、AとABの効果は水準0.05において統計的に有意です。これらの点の色と形は、有意でない効果と異なっています。また、Minitabでは統計的に有意な点にはラベルがつけられます。

効果の半正規確率プロットは効果の絶対値を表示するため、どの効果が大きいかは特定できますが、どの効果が応答を増加または減少させるかは特定できません。標準化効果の正規確率プロットを使用して、1つのプロットに対する効果の大きさと方向を確認します。