要因計画の分析で表示するグラフを選択する

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グラフのオプションの指定

効果プロット

Minitabでは、応答に影響を与える項を特定するために、パレート図、正規プロット、半正規プロットの3種類のグラフが利用できます。これらのグラフを使うと、効果の相対的な大きさを比較し、統計的有意度を評価することができます。

統計的有意性のしきい値は、有意水準(αまたはアルファで示される)によって異なります。ステップワイズ選択の方法を使わない限り、有意水準は1から分析の信頼水準を引いた値です。信頼水準の変更方法に関する詳細は、要因計画の分析の分析オプションの指定を参照してください。後方選択またはステップワイズ選択を使用した場合の有意水準は、変数削除時のαとして知られる、Minitabがモデルから項を削除したときの有意水準です。前方選択を使用した場合の有意水準は、変数追加時のαとして知られる、Minitabがモデルに項を追加したときの有意水準です。ステップワイズ法の選択に関する詳細は、要因計画の分析のステップワイズ回帰を実行するを参照してください。

  • 2水準計画において、モデルに含まれる項の数が実行数と同じ場合は、標準化効果は計算できません。この場合、非標準化効果が表示され、統計的有意性の参照線はレンスの方法により作成されます。レンスの方法に関する詳細は、要因計画の分析の効果プロットを求める方法と計算式を参照し「レンスの擬似標準誤差(PSE)」をクリックしてください。
  • 一般完全実施要因計画において、モデルに含まれる項の数が実行数と同じ場合は、標準化効果は計算できません。この場合、パレート図は生成されません。

パレート図
効果の大きさと重要性を特定するために使用します。図には、効果の絶対値と、参照線が表示されます。この参照線を越えて延びる効果はすべて統計的に有意です。
正規
2水準要因実験計画で得た主効果と交互作用効果の大きさと統計的有意性を比較するために選択します。効果がゼロの場合に期待される点の位置が適合線で示されます。有意な効果はラベルがつけられ、グラフの左側または右側に向かった位置になります。
正規確率プロットでは、グラフの左側に負の効果が表示され、右側に正の効果が表示されます。
半正規
2水準要因実験計画で得た主効果と交互作用効果の大きさと統計的有意性を比較するために選択します。効果がゼロの場合に期待される点の位置が適合線で示されます。有意な効果はラベルがつけられ、グラフの右側に向かった位置になります。
半正規プロットには、正も負も含めたすべての効果の絶対値が表示されます。負の効果を左側、正の効果を右側に表示するのではなく、すべての有意な効果を右側に表示することによって、相対的な大きさが強調されます。

2水準要因実験計画およびプラケット・バーマン計画では、モデル項のみを表示を選択してモデルの項のみを表示するか、またはすべての項を表示を選択してグラフのすべての項を表示します。

分割実験計画では、次の選択が可能です。
  • サブプロット効果についてのみ、すべての項を表示
  • サブプロット効果とプロット全体効果について、すべての項を表示
  • サブプロット効果についてのみ、モデル項のみ表示
  • サブプロット効果とプロット全体効果について、モデル項のみを表示

残差

プロットの残差
残差プロットに表示する残差のタイプを指定します。詳細はMinitabに含まれる残差の種類を参照してください。
  • 変換なし:通常の生データの残差をプロットします。
  • 標準化:標準化残差をプロットします。
  • 削除:スチューデント化された削除残差をプロットします。
残差プロット
残差プロットを使用して、モデルが分析の仮定を満たすかどうかを調査します。詳細は、Minitabの残差プロットを参照してください。
  • 個別プロット:表示する残差プロットを選択します。
    ヒストグラム
    残差のヒストグラムを表示します。
    正規プロット
    残差の正規確率プロットを表示します。
    残差対適合値
    残差対適合値を表示します。2値応答では、残差対適合値ロジットを表示します。
    残差対順序
    残差対データ順序を表示します。X軸上に各データ点の行番号が表示されます。
  • 一覧表示:4つすべての残差プロットを1つのグラフに表示します。
残差対変数
残差に対してプロットする1つ以上の変数を入力します。以下の変数の種類をプロットすることができます。
  • 残差の曲面性を探すための、モデルにすでに含まれている変数。
  • 応答に関連しているかを判断するための、モデルに含まれていない重要な変数。