要因計画の分析の例

ある建築製品製造会社の材料技師が、新しい断熱材製品を開発しています。エンジニアは、断熱材の強度、密度、断熱値に影響を与える可能性のあるいくつかの因子を評価するために2水準完全実施要因計画実験を計画します。

技師は、材料タイプ、射出圧力、射出温度、および冷却温度が断熱材の強度にどのように影響するかを判断するために、要因計画を分析します。

  1. 標本データを開く、 断熱材特性.MTW.
  2. 統計 > 実験計画法(DOE) > 要因計画 > 要因計画の分析を選択します。
  3. 応答強度を入力します。
  4. をクリックします。
  5. モデルに含める項の次数2を選択します。
  6. OKをクリックして、共変量をクリックします。
  7. 共変量に、測定温度と入力します。
  8. OKをクリックして、グラフをクリックします。
  9. 残差プロットで、一覧表示を選択します。
  10. 各ダイアログボックスでOKをクリックします。

結果を解釈する

分散分析表では、材料、射出圧力、射出温度、および冷却温度など、すべての線形項のp値は有意です。p値が有意水準の0.05より小さいため、技師は効果が統計的に有意であると結論付けます。共変量の測定温度は有意ではありません(p値 = 0.278)。二元交互作用のどれも有意ではありません。エンジニアはモデルの縮約を検討できます。

R2値は、モデルは強度における分散の98.02%を説明していることを示します。これはモデルがきわめて良好にデータに適合することを示しています。

ほとんどの分散拡大係数(VIF)は小さく、モデルに含まれる項は相関していないことを示しています。測定温度のVIFは5.78ですがこの項は有意ではなく、最終モデルに含むこともありません。

効果のパレート図を使用すると、重要な効果を視覚的に識別して、さまざまな効果の相対的重要度を比較することができます。また、射出圧力(B)は最も長く伸びているため、これが最大の効果を持つこともわかります。射出圧力と冷却温度の交互作用(BD)の効果は、最も短いので最小です。

残差プロットから、モデルに問題がないことがわかります。

コード化係数

効果係数係数の標準誤差t値p値VIF
定数  56.021.02.660.056 
測定温度  -1.2290.979-1.250.2785.87
材料5.3162.6580.6783.920.0173.23
射出圧力5.6452.8220.4017.040.0021.13
射出温度4.3552.1770.3785.760.0051.00
冷却温度-3.457-1.7290.420-4.120.0151.24
材料*射出圧力-0.723-0.3610.415-0.870.4331.21
材料*射出温度-1.025-0.5120.443-1.160.3121.38
材料*冷却温度-0.208-0.1040.510-0.200.8481.82
射出圧力*射出温度-0.837-0.4190.510-0.820.4581.82
射出圧力*冷却温度-0.055-0.0270.382-0.070.9471.03
射出温度*冷却温度1.9330.9660.3812.540.0641.02

モデル要約

SR二乗R二乗 (調整済み)R二乗 (予測)
1.5100598.02%92.57%70.86%

分散分析

要因自由度調整平方和調整平均平方F値p値
モデル11451.35741.03217.990.007
  共変量13.5913.5911.580.278
    測定温度13.5913.5911.580.278
  線形4304.58776.14733.390.002
    材料135.05335.05315.370.017
    射出圧力1113.068113.06849.590.002
    射出温度175.53375.53333.120.005
    冷却温度138.66638.66616.960.015
  2元交互作用620.3093.3851.480.366
    材料*射出圧力11.7321.7320.760.433
    材料*射出温度13.0453.0451.340.312
    材料*冷却温度10.0950.0950.040.848
    射出圧力*射出温度11.5381.5380.670.458
    射出圧力*冷却温度10.0120.0120.010.947
    射出温度*冷却温度114.69414.6946.440.064
誤差49.1212.280   
合計15460.478     

非コード化単位の回帰式

強度=52.7 - 1.229 測定温度 + 10.43 材料 + 0.216 射出圧力 + 0.007 射出温度 - 1.357 冷却温度 - 0.0096 材料*射出圧力
- 0.0683 材料*射出温度 - 0.0104 材料*冷却温度 - 0.00149 射出圧力*射出温度 - 0.00007 射出圧力*冷却温度 + 0.01288 射出温度
*冷却温度

交絡構造

因子名前
A材料
B射出圧力
C射出温度
D冷却温度
別名
I - 5.42 ABC + 28.92 ABD - 9.04 ACD - 10.85 BCD + 45.19 ABCD
A + 0.15 ABC - 0.77 ABD + 0.24 ACD + 0.29 BCD - 1.21 ABCD
B - 0.03 ABC + 0.19 ABD - 0.06 ACD - 0.07 BCD + 0.29 ABCD
C - 0.01 ABC + 0.03 ABD - 0.01 ACD - 0.01 BCD + 0.05 ABCD
D - 0.05 ABC + 0.25 ABD - 0.08 ACD - 0.09 BCD + 0.39 ABCD
AB + 0.04 ABC - 0.24 ABD + 0.07 ACD + 0.09 BCD - 0.37 ABCD
AC + 0.06 ABC - 0.32 ABD + 0.10 ACD + 0.12 BCD - 0.50 ABCD
AD - 0.09 ABC + 0.47 ABD - 0.15 ACD - 0.18 BCD + 0.74 ABCD
BC + 0.09 ABC - 0.47 ABD + 0.15 ACD + 0.18 BCD - 0.74 ABCD
BD + 0.02 ABC - 0.08 ABD + 0.03 ACD + 0.03 BCD - 0.13 ABCD
CD - 0.01 ABC + 0.07 ABD - 0.02 ACD - 0.03 BCD + 0.11 ABCD