要因計画の2値応答の分析のデータに関する考慮事項

有効な結果が確実に得られるようにするため、データの収集、分析の実行、結果の解釈時には、次のガイドラインを考慮してください。

Minitabでは、作成されたまたは定義された要因計画を用意しておく必要がある

Minitabの実験計画では、連続またはカテゴリのどちらかの因子が2つ以上必要です。

応答変数は2値である

2値応答には、合格や不合格などの2種類の結果があります。応答データは、事象・試行フォーマットを使用して、ワークシートで2つの列にまとめます。詳細は、要因計画の2値応答の分析のデータを入力するを参照してください。

応答が連続量である場合は、要因計画の分析を使用する必要があります。

測定システムが信頼できる応答データを生成すること

測定システムの変動が大きすぎる場合、実験では重要な効果を見つけにくくなる可能性があります。

各観測値は他のすべての観測値から独立している
個々の観測値が従属している場合、結果は有効ではない可能性があります。以下の点を考慮して、観測値が独立しているかどうか判断します。
  • ある観測値に別の観測値の値に関する情報が含まれていない場合、それらの観測値は独立しています。
  • ある観測値に別の観測値に関する情報が含まれている場合、それらの観測値は従属しています。
実験の実行はランダム化されている

ランダム化することで、制御されていない条件によって結果が偏ってしまう可能性を減らすことができます。ランダム化により、材料や条件に固有の変動を推定できるため、実験結果に基づいて有効な統計的推測を行うことが可能になります。

ベストプラクティスを使用してデータを収集する
結果が確実に有効になるようにするため、次のガイドラインについて考慮します。
  • データが対象の母集団を表すことを確認します。
  • 必要な精度を達成するために十分なデータを収集します。
  • データを収集した順序で記録します。
モデルがデータに良好に適合している

モデルがデータに適合しない場合、結果は、誤った認識を与える可能性があります。出力において、残差プロット、異常観測値の診断統計量、およびモデル要約統計量を使用して、モデルのデータへの適合度を判断します。