平均の分析は、分散分析のグラフ版と言うべきもので、母集団平均が等しいことを検定します。グラフは、各因子水準平均、全体平均、および決定限界を表示します。点が決定限界の外側にある場合は、その点によって表される因子水準平均が全体平均と有意に異なることの証拠になります。
上のプロットでは、交互作用の効果が十分に決定限界内にあることが示されており、交互作用の証拠はありません。下方の2つのプロットは、2つの因子の水準平均を示し、平均と中心線の差が主効果です。左下のプロットでは、因子「温度」の3番目の平均が赤で表示されていますが、これはα = 0.05の場合に温度「200」の平均が全体の平均と有意に異なることを示しています。因子「添加剤」の水準1および3の主効果は、右下のプロットの決定限界の十分外側にあり、これらの平均が全体の平均と異なることを示す有意な証拠があることを示しています。
分散分析は、処理平均が互いに異なるかどうかを検定します。平均の分析は、処理平均が全体平均と異なるかどうかを検定します。
さらに重要な違いとして、分散分析(ANOVA)ではデータが正規分布に従うと仮定するのに対して、平均分析(ANOM)では正規分布、二項分布、またはポアソン分布に従うデータに使用することができます。