分散共分散行列は、数個の変数に関連付けられた分散と共分散を含む正方行列です。行列の対角エレメントには変数の分散値が配置され、対角から外れたエレメントには変数の可能なすべてのペア間の共分散値が配置されています。
X | Y | Z | |
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X | 2.0 | -0.86 | -0.15 |
Y | -0.86 | 3.4 | 0.48 |
Z | -0.15 | 0.48 | 0.82 |
分散共分散行列は、XとYの間の共分散値がYとXの間の共分散値と同じになるので、対称的な行列になります。したがって、変数のペアごとの共分散が行列内に2回現れることになり、i番目とj番目の変数の間の共分散が(i,j)と(j,i)の位置に表示されます。
ほとんどの統計分析において、任意の列に欠損値がある場合、Minitabで相関または共分散行列を計算するときに行全体を無視します。ただし、共分散行列のみを計算する場合は、欠損値があってもその計算で行全体を無視しません。共分散行列のみを計算するには、を選択します。