交互作用とは何か

1つの因子の影響が他の因子の水準に依存する場合を表します。交互作用プロットを使って互いの作用を視覚化できます。

交互作用プロットの平行線は交互作用がないことを示します。2線の傾きの違いが大きいほど、交互作用も大きいことを示します。しかし、交互作用プロットでは、その相互作用が統計的に有意かどうかはわかりません。

交互作用プロットの例

たとえば、穀物は包装する前に充分に乾燥させておかなければなりません。実験室の技術者は、オーブンで焼く時間と温度をさまざまに変えて穀物の水分データを収集します。

このプロットは、オーブンの温度と時間の交互作用を表しています。穀物の水分量(%)は温度が125℃および130℃の場合に、60分焼いたときのほうが30分焼いたときよりも低くなっています。しかし、温度が135℃になると、30分焼いたときのほうが水分量(%)は低くなります。

交互作用プロットは、分散分析または実験計画法の相互作用を視覚化するのによく使用されます。

因子を2つ入力したときは単一の交互作用プロットが、3つ以上の因子を入力したときは複数の交互作用プロットの行列が1つ作成されます。

Minitabで利用できる交互作用プロット

Minitabには、各種の分析に付随する交互作用プロットが用意されています。目的に応じて、次に示す利用可能な交互作用オプションを選択してください。
  • 要因計画の交互作用プロットを生成するには、統計 > 実験計画法(DOE) > 要因計画 > 要因計画プロットを選択します。
  • 混合計画のプロセス変数専用の交互作用プロットを生成するには、統計 > 実験計画法(DOE) > 混合 > 要因計画プロットを選択します。
  • 分散分析実行に基づく適合値の交互作用プロットを生成するには、統計 > 分散分析 > 一般線形モデル > 要因計画プロットを選択します。
  • 回帰モデルから交互作用プロットを生成するには、統計 > 回帰を選択してから回帰 > 要因計画プロット2値ロジスティック回帰 > 要因計画プロット、またはポアソン回帰 > 要因計画プロットのいずれかを選択します。

これらのオプションのいずれでも適合平均を使用することができます。通常、適合値を使用するプロットと、応答を使用して交互作用プロットコマンドにより作成されるプロットは同じではありません。同じになるのは、データセットがバランス型で、完全モデルを適合した場合です。