この表記は一元配置分散分析の理解に大変重要です。以下に一元配置分散分析に使用する表記を記載します。
用語 | 説明 |
---|---|
r | 因子水準数 i = 1 ...r |
i | 所定の因子水準 |
j | 特定の因子水準に与えられたケース j = 1 ...ni |
yij | 因子水準i番目の応答となるj番目の観測値 |
ni | i番目の因子水準の観測値数 |
nT | ケース合計数 |
μi | 因子水準i番目での観測値の真の平均 |
yi. | 因子水準i番目での観測値の合計数 |
i番目因子の応答平均 |
一元配置分散分析のモデルはいくつかの方法で指定できます。セル平均のモデルは以下の通りです。
因子水準の観測値は全て同じ期待値μiです。μiは定数であるため、因子水準に関わらず観測値は全て分散が同じです。
分散分析において、モデルのあてはめとパラメータ推定値μiの導出には最小二乗推定法が使用されます。
一元配置分散分析の仮説検定手法は以下の通りです。
H0:μ1 = μ2= … = μr
H1:少なくとも一つ以上の平均値が他と等しくない
用語 | 説明 |
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μi | 因子水準i番目での真の観測値平均またはパラメータ |
εij | 平均値0および定数分散σ2で個別および正規分布に従った誤差 |