一般多変量分散分析に対するSSCP行列

Minitabでは3つの平方和と積和(SSCP)行列が表示され、変動性、誤差、および偏相関を調べることができます。SSCP行列を表示するには、統計 > 分散分析 > 一般多変量分散分析 > 結果へ移行し、結果の表示行列 (仮説、誤差、偏相関)を選択します。

SSCP行列を使用すると、単変量平方和の場合と同様に変動性の分割を評価できます。「モデル項に対するSSCP行列」とラベル付けされた行列は、指定されたモデル項の応答に対する仮説SSCP行列です。対角要素は、各応答のモデル項の単変量分散分析の平方和です。この行列の対角にない要素は積和です。

「誤差に対するSSCP行列」とラベル付けされた行列は、誤差平方和および積和の行です。この行列の対角要素は、応答変数の単変量分散分析の誤差平方和です。この行列の対角にない要素は積和です。この行列は、最初のモデル項のSSCP行列の後に1回表示されます。

「誤差SSCP行列に対する偏相関」とラベル付けされた偏相関の行列を使用すると、応答変数がどのように関連するかを評価できます。対角にない要素は、残差間または同値間の相関で、モデルに条件付けられた応答間の相関です。応答間の相関が低い場合、個々の応答に対して単変量分散分析検定を実行します。この行列は、誤差に対するSSCP行列の後に1回表示されます。

解釈

これらの結果の場合、方法の有用性と品質の単変量平方和は、それぞれ29.07と9.22です。有用性と品質の単変量誤差平方和は、それぞれ49.75と68.59です。有用性と品質の偏相関は0.50413であり、応答変数が中程度に相関していることがわかります。

方法に対するSSCP行列 (調整済み)

有用性評価品質評価
有用性評価29.073816.3722
品質評価16.37229.2196

誤差に対するSSCP行列 (調整済み)

有用性評価品質評価
有用性評価49.754329.4504
品質評価29.450468.5900

誤差SSCP行列に対する偏相関

有用性評価品質評価
有用性評価1.000000.50413
品質評価0.504131.00000