工程レポートのデータに関する考慮事項

有効な結果が確実に得られるようにするため、データの収集、分析の実行、および結果の解釈時には、次のガイドラインを考慮してください。

データは連続量でなければならない

連続データは、小数値または十進数値を含め、連続スケールに沿った値の範囲内に入る潜在的に任意の数値となる測定値です。一般的な例には、長さ、重量、温度などの測定値があります。

測度は通常、プロジェクトのCTQ(Critical to Quality)特性によるもので、これは遵守すべき基準を有する製品や工程の測度です。

データは可能であればサブグループ単位で収集します。
個々の観測値か、サブグループ単位でデータを収集できます。各サブグループの観測値は、人員、環境、装置など、同じ入力および条件下で収集する必要があります。
工程は、安定し、管理されていなければならない。
現在の工程が安定していない場合、工程能力インデックスを使用して、確実に将来の継続的な工程能力を評価することはできません。
工程の特徴をつかむのに十分なデータを集める
工程が安定し、かつ十分なデータが収集されていれば、工程の累積標準偏差はプロット上で安定します。プロットのラインの変動が続くのは、十分なデータが収集されていないか、工程変動が不安定な場合です。
データは正規分布に従う
データが正規分布に従っていない場合は、欠陥率の推定値(DPMOなど)の精度が低下します。ほとんどの場合、推定値は実際の値より低くなります。このため、DPMOなどの推定値を使用する前に、正規プロットと2つのヒストグラムをチェックして、少なくともデータの分布がほぼ正規であることを確認してください。