ランチャートは、ある期間にわたる工程データを表します。工程の特別原因による変動の証拠を見つけるためにランチャートを使用します。
1つの観測値を除いて、各点が中心線(中央値)付近にランダムに散在しています。クラスター化、混合、トレンド、および振動の近似p値は、すべて有意水準0.05より大きくなっています。したがって、特別原因による変動または非ランダム性を示す証拠はありません。
ランチャートには、個々の観測値が収集された順序でプロットされます。灰色の点は個々の値を表します。青の点は、サブグループ内平均値またはサブグループ内中央値を表します。
サブグループサイズが1の場合、中心線は、プロットされる点について選択するオプションに関係なくすべてのデータの中央値を表します。
歪んだデータを使用する場合でも、通常、サブグループ内平均値の中央値は、サブグループ内中央値の中央値に近い値になります。生データもプロットされるためにY軸の幅が広くなり、そのため通常は差が目立ちません。
変動はすべての工程において発生します。工程の性質によって生じる変動は、一般原因による変動と呼ばれます。特別原因による変動は、システムの外部から生じ、データの認識可能なパターン、シフト、またはトレンドの原因となります。ランチャートには、特別原因が工程に影響しているかどうかがグラフて表示されます。
ランチャートでは、データのトレンド、振動、混合、およびクラスター化による非ランダム変動についての情報を提供するランダム性に関する検定も行うことができます。そのようなパターンは、観測された変動の原因が特別原因による変動にあることを示します。
ランチャートで検出される非ランダム性の基本パターンは4つあります。
混合のp値が0.05未満の場合、データに混合があることが考えれらます。このチャートにおいて、混合は、データが異なる工程から得られたことを示す可能性があります。
クラスター化のp値が0.05未満の場合は、データにクラスターが含まれる可能性があります。この場合、丸の付いたデータはデータのクラスターを表している可能性があります。
振動のp値が0.05未満の場合は、データに振動がある可能性があります。この場合、丸の付いたデータは頻繁に上下に変動しているように見えます。
トレンドのp値が0.05未満の場合、データにトレンドがあることが考えれらます。この場合、上昇トレンドにはわかりやすいように丸で付いています。