ランチャートには、工程データが収集順にプロットされます。ランチャートを使用して、特別原因による変動の存在を示すデータのパターンまたはトレンドを探します。
データのパターンは、変動の原因が特別原因にあり、調査して修正する必要があることを示します。ただし、一般原因による変動は、工程に固有の、つまり工程の性質としての変動です。特別原因ではなく、一般原因のみが工程出力に影響している場合、工程は安定します。工程に存在するのが一般原因のみの場合、データはランダム性を示します。
中央値付近の実行数の検定は、中央値の上下両側に見られる実行の総数に基づいています。中央値付近の連とは、中心線から見て同じ側にある1つ以上の連続する点のことです。連は、点をつなぐ線が中心線と交差するときに終わります。新しい連は、次にプロットされる点から始まります。
この検定では、混合とクラスターという2種類の非ランダムな動作を検出します。
観測される実行数が期待される実行数より多い場合は、混合の存在を示します。観測される実行数が期待される実行数より少ない場合は、クラスターが存在することを示唆します。
上昇および下降の実行数の検定は、上昇または下降の観測された実行の合計数に基づいています。上昇連は、増大する一方の連続する点による上向きの連です。下降連は、減少する一方の連続する点による下向きの連です。連は芳香(上昇または下降)が変わるときに終わります。たとえば、前の値がその次の値より小さい場合に上昇連が始まり、後続の値がその次の点の値より大きくなるまで続き、そこから下降連が始まります。
この検定では、振動とトレンドという2種類の非ランダムな動作を検出します。
観測される連数が期待される連数より多い場合は、振動が存在することを示唆します。観測される実行数が期待される実行数より少ない場合は、トレンドが存在することを示唆します。