ある栄養補助食品会社の品質エンジニアが、ビタミン剤カプセルのカルシウム含有量を評価したいと考えています。そこで、無作為にカプセルをサンプル抽出し、そのカルシウム含有量を記録します。過去の経験から、エンジニアはデータが右方向に歪んでいることを知っています。
エンジニアは、Johnson変換を使用して、データを正規分布に従うように変換し、変換後のデータを今後の分析のためにワークシートに保存します。
正規確率プロットと、元データや変換データのp値が表示されます。データが正規の場合、プロットの点は、ほぼ直線となり、p値はα水準よりも大きくなります。分布適合度を評価するため、多くの場合にα水準0.05または0.10が使用されます。
この元データでは、確率プロットのデータ点は直線にはならず、p値(0.046)はαより小さくなり、元のカルシウムデータが正規ではないことを示しています。変換データでは、確率プロットのデータ点は直線になり、p値(0.986)はαよりも大きくなります。したがって、変換されたカルシウムデータは正規分布に従うと仮定することができます。