202°、204°、206°、208°、210°という5つの温度設定で温度計を使用したときに、正確で一貫した測定値が得られるかどうかを調べます。各設定で、6回の測定を行います。温度計が偏っているかどうかを調べるには、参照値から個々の測定値を引きます。下の表は、温度設定202°での測定値の偏りを計算したものです。
測定値 | 実際の温度 | 偏り | ||
---|---|---|---|---|
202.7 | - | 202 | = | 0.7 |
202.5 | - | 202 | = | 0.5 |
203.2 | - | 202 | = | 1.2 |
203.0 | - | 202 | = | 1.0 |
203.1 | - | 202 | = | 1.1 |
203.3 | - | 202 | = | 1.3 |
散布図は、温度設定が高くになるに従い、偏りが変化することを示しています。温度設定が低くなると測定値が実際の温度よりも高くなり、温度設定が高くなると測定値が実際の温度よりも低くなっています。温度設定によって偏りが変化しているので、このデータには線形性が存在していると言えます。