測定システムの正確性と精度

正確性と精度は、許容されるゲージの2つの特性です。
正確性
正確性はゲージの測定値がどれだけ真の値に近いのかを表します。正確性を評価するには、ゲージの線形性と偏りの分析(統計 > 品質ツール > ゲージ分析 > ゲージの線形性と偏りの分析)またはタイプ1ゲージの分析(統計 > 品質ツール > ゲージ分析 > タイプ1ゲージ)を使用します。
精度
精度は測定値間の変動がどれだけ少ないかを表します。精度を評価するには、交差、枝分かれ、または拡張ゲージR&R分析(統計 > 品質ツール > ゲージ分析)を使用します。

ゲージには、さまざまな組み合わせの正確性と精度があります。たとえば、錠剤を測定するゲージで同じ200mg錠剤が205.54mg、205.43mg、205.03mgと測定される場合、ゲージの精度は高くても正確ではありません。ゲージの測定値は変動が小さいため精度は高いといえます。しかし、真の値(200mg)には近くないため正確ではありません。

正確で精度が高い
正確で精度が高い

測定値は真の値に近く、値の変動が少ない。

正確で精度が高い
精度は高いが正確でない

測定値の変動は少ないが、真の値から離れている。

正確で精度が高い
正確だが精度が低い

測定値は真の値に近いが、値の変動が大きい。

正確で精度が高い
正確でなく、精度も低い

測定値は真の値から離れており、値の変動も大きい。

測定システムの正確性は、線形性、偏り、および安定性の3つの成分からなります。測定システムの精度は、繰り返し性および再現性の2つの成分からなります。これらの成分は、さまざまなゲージ分析によってさらに詳細に分析できます。

データの完全性は、測定システムの完全性にかかっています。正確性および精度に問題が検出された場合は、測定システムを改善しなければデータを信頼することはできません。