ゲージ実行図の主要な結果の解釈

ゲージランチャートを解釈するには、次の手順を実行します。

ステップ1: 部品間の変動を評価する

ゲージランチャートを使用して、測定した各部品の測定値の変動を評価します。ゲージランチャートは、どれだけの測定の変動性が測定者または部品によるものかを調べるのに役立ちます。

このゲージランチャートは、製造工程から選択された6つの部品の測定値を示しています。部品は、工程の通常の変動を代表しています。3人の測定者が同じゲージを使用して各部品をランダムな順序で3回ずつ測定します。

このチャートでは、部品間変動が顕著です。部品2および部品6の測定値は部品1および部品5よりも高くなっています。

ステップ2: 各測定者の測定値間の変動を評価する

各部品について、1人の測定者の測定値間に見られる変動と、測定者間に見られる測定値の差が比較されます。水平の参照ラインを基準として、測定値の相対的な位置を検討することもできます。参照ラインは、デフォルトではすべての観測値の平均値の位置に引かれます。

このゲージランチャートは、測定者の測定値に優れた繰り返し性がないことを示しています。各測定者は各部品を3回測定します(3回の試行)。同じ測定者が同じ部品を測定したときに測定値間の差が大きくなります。振動がある場合は、測定者が測定間で測定方法を調整している可能性があります。

このゲージランチャートは、測定者は各部品をより一貫して測定しているけれども、同じ部品に対する測定者間の測定値の差が大きいことを示しています。