交互作用のp値が0.05以上の場合は有意ではないため、Minitabではその交互作用が除外され、有意ではない交互作用を含まない2番目の分散分析表が生成されます。
この例では、交互作用のp値は0.05より大きくなっています。測定者*部品交互作用のp値は0.189で、測定者*測定場所交互作用のp値は0.598です。そのため、最終モデルから交互作用を除外した2番目の二元配置分散分析表が生成されます。
2番目の分散分析表には、最終ゲージR&Rの計算に使用される項が含まれています。部品(0.000)は、α = 0.05の有意水準において、有意な測定変動要因です。しかし、測定者(0.099)、測定場所(0.202)は、測定変動の有意な要因であるとはいえません。
繰り返し性と再現性に起因するばらつきはほとんどないことが理想的です。部品(部品間)の差は、ばらつきの大部分を占める必要があります。
合計ゲージR&Rの寄与度は49.10%で、これは部品間変動の50.90%とほぼ同じです。繰り返し性変動の寄与度は、部品間の値とほぼ同じ高さになっています。合計ゲージR&R変動の寄与度が部品間変動よりも大幅に低い場合は、測定システムは確実に部品を区別できます。
パーセント基準変動(%基準変動)を使用して、測定システムの変動と全変動を比較します。%基準変動では、工程標準偏差の6倍として定義される工程変動を使用します。Minitabでは、許容値を入力すると%公差の列が表示され、過去の標準偏差を入力したときに%工程変動の列が表示されます。
AIAGのガイドラインによれば、測定システムの変動が工程変動の10%未満であれば、測定システムを許容できます。合計ゲージR&Rは%基準変動の約70%です。繰り返し性は基準変動の68.60%で、これは測定システムが同じ部品を一貫して測定していないことを示しています。測定システムを改善する必要がある可能性があります。詳細は、測定システムは許容範囲内かを参照してください。
分散成分グラフには、測定値エラーのソースから分散が表示されます。許容値を入力すると%公差のバーが表示され、過去の標準偏差を入力すると%工程変動のバーが表示されます。
このグラフは、部品間変動が繰り返し性と再現性による変動とほぼ同じであることを示しています。合計ゲージR&R変動は30%よりも大幅に高く、許容できません。