ある工程エンジニアが、ガラス製造工程のガラス屈折測定システムを評価したいと考えています。エンジニアの依頼により3人の測定者が22個のガラス部品の屈折特性を2つの作業場所で測定します。
この分析には固定因子(作業場所)があるため、エンジニアは拡張ゲージR&R分析を実行し、測定システムで発生している可能性がある測定値の変動を評価します。
最初の二元配置分散分析表は、部品、測定者、固定因子、および交互作用の項を含みます。交互作用のp値が0.05以上の場合は有意ではないため、Minitabではその交互作用が完全モデルから除外されます。この例では、測定者*部品のp値は0.189で、測定者*測定場所のp値は0.598です。そのため、最終モデルからこれらの交互作用を除外した2番目の二元配置分散分析表が生成されます。
屈折データの場合、測定システム(合計ゲージR&Rの寄与率が約49%)には部品(部品間の寄与度が約51%)と同程度の変動があります。合計ゲージR&Rは基準変動の約70%です。繰り返し性は基準変動の約69%で、これは測定システムが同じ部品を一貫して測定していないことを示しています。
この工程の知覚区分数は1しかなく、これは測定システムが部品を区別できないことを示しています。詳細は、ゲージR&R分析における異なるカテゴリの数の使用を参照してください。
因子 | タイプ | 水準 | 値 |
---|---|---|---|
部品 | ランダム | 22 | 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13, 14, 15, 16, 17, 18, 19, 20, 21, 22 |
測定者 | ランダム | 3 | 1, 2, 3 |
測定場所 | 固定 | 2 | 1, 2 |
要因 | 自由度 | 逐次平方和 | 調整平方和 | 調整平均平方 | F値 | p値 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
部品 | 21 | 1071.30 | 1071.30 | 51.014 | 6.46 | 0.000 | |
測定者 | 2 | 32.18 | 32.18 | 16.089 | 3.27 | 0.164 | x |
測定場所 | 1 | 11.25 | 11.25 | 11.247 | 3.50 | 0.202 | |
部品*測定者 | 42 | 331.81 | 331.81 | 7.900 | 1.27 | 0.189 | |
測定者*測定場所 | 2 | 6.43 | 6.43 | 3.217 | 0.52 | 0.598 | |
繰り返し性 | 63 | 390.53 | 390.53 | 6.199 | |||
合計 | 131 | 1843.50 |
要因 | 自由度 | 逐次平方和 | 調整平方和 | 調整平均平方 | F値 | p値 |
---|---|---|---|---|---|---|
部品 | 21 | 1071.30 | 1071.30 | 51.014 | 7.49 | 0.000 |
測定者 | 2 | 32.18 | 32.18 | 16.089 | 2.36 | 0.099 |
測定場所 | 1 | 11.25 | 11.25 | 11.247 | 1.65 | 0.202 |
繰り返し性 | 107 | 728.77 | 728.77 | 6.811 | ||
合計 | 131 | 1843.50 |
要因 | 分散成分 | (分散成分の)寄与度 |
---|---|---|
合計ゲージR&R | 7.1070 | 49.10 |
繰り返し性 | 6.8109 | 47.06 |
再現性 | 0.2961 | 2.05 |
測定者 | 0.2109 | 1.46 |
測定場所 | 0.0852 | 0.59 |
部品間 | 7.3672 | 50.90 |
部品 | 7.3672 | 50.90 |
全変動 | 14.4743 | 100.00 |
要因 | 標準偏差 (SD) | 基準変動 (6×SD) | %基準変動(%SV) |
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合計ゲージR&R | 2.66590 | 15.9954 | 70.07 |
繰り返し性 | 2.60978 | 15.6587 | 68.60 |
再現性 | 0.54413 | 3.2648 | 14.30 |
測定者 | 0.45921 | 2.7552 | 12.07 |
測定場所 | 0.29189 | 1.7514 | 7.67 |
部品間 | 2.71427 | 16.2856 | 71.34 |
部品 | 2.71427 | 16.2856 | 71.34 |
全変動 | 3.80450 | 22.8270 | 100.00 |