測定者と部品を入力すると、バランス型2因子要因計画を使用してデータが分析されます。両方の因子が変量と見なされます。モデルには、部品と測定者の主効果に加え、測定者*部品の交互作用が含まれます。(測定者を入力しない場合、モデルは、部品を変量因子とするバランス型一元配置分散分析となります。これについては次のセクションで説明します。)
完全モデル内の部品*測定者の項が有意でない場合、一部の分散成分の推定値は負の数値になる場合があります。完全モデルは、交互作用を含む二元配置分散分析表に表示されます。測定者と部品の交互作用のp値が有意水準以上の場合、Minitabでは、低次元化されたモデルを当てはめるために交互作用項が省略され、そのモデルが交互作用なしの二元配置分散分析表に表示されます。デフォルトでは、有意水準は0.05です。この簡素化モデルには、部品と測定者の主効果のみが含まれます。
部品のみを入力した場合、モデルはバランス型一元配置分散分析となり、部品は変量因子と見なされます。分散分析表が計算され、部品とゲージの分散成分が推定されます。ゲージの分散成分は繰り返し性と同じで、再現性成分は推定されません。したがって、ゲージの分散成分は分散分析モデルの誤差項です。
Minitabでは、最初に、ある測定者のある部品の測定値の各セットからのサンプル範囲が計算されます。次に、サンプル範囲を使用して繰り返し性の平均範囲が計算されます。
再現性の分散は、各測定者のすべての測定値の平均の範囲から計算されます。この場合、再現性は測定者の分散成分と同じです。部品の分散は、各部品のすべての測定値の平均の範囲から計算されます。
すべての範囲は、適切なd2因子で割られています。