分析法でXbarとRオプションを選択した場合、分散分析表は表示されません。
測定者と部品の交互作用のp値が0.05以上の場合は有意ではないため、Minitabではその交互作用が削除され、交互作用を含まない2番目の分散分析表が生成されます。
要因 | 自由度 | 平方和 | 平均平方 | F値 | p値 |
---|---|---|---|---|---|
部品 | 9 | 88.3619 | 9.81799 | 492.291 | 0.000 |
測定者 | 2 | 3.1673 | 1.58363 | 79.406 | 0.000 |
部品 * 測定者 | 18 | 0.3590 | 0.01994 | 0.434 | 0.974 |
繰り返し性 | 60 | 2.7589 | 0.04598 | ||
合計 | 89 | 94.6471 |
要因 | 自由度 | 平方和 | 平均平方 | F値 | p値 |
---|---|---|---|---|---|
部品 | 9 | 88.3619 | 9.81799 | 245.614 | 0.000 |
測定者 | 2 | 3.1673 | 1.58363 | 39.617 | 0.000 |
繰り返し性 | 78 | 3.1179 | 0.03997 | ||
合計 | 89 | 94.6471 |
これらの結果では、p値は0.974であるため、最終モデルから交互作用を除外した2番目の二元配置分散分析表が生成されます。
理想的には、反復性および再現性による変動性がほぼないことが望ましいです。部品間の差により変動のほとんどが説明できます。
部品間変動の寄与度は93.18%です。これは、部品間の分散成分値およそ0.0285を全変動およそ0.0305で割り、100%を掛けたものです。部品間変動の寄与度が高い場合、測定システムは確実に部品を区別できます。
要因 | 標準偏差 (SD) | 基準変動 (6×SD) | %基準変動(%SV) | %公差 (SV/公差) |
---|---|---|---|---|
合計ゲージR&R | 0.045625 | 0.27375 | 26.11 | 27.37 |
繰り返し性 | 0.033972 | 0.20383 | 19.44 | 20.38 |
再現性 | 0.030455 | 0.18273 | 17.43 | 18.27 |
部品間 | 0.168696 | 1.01218 | 96.53 | 101.22 |
全変動 | 0.174757 | 1.04854 | 100.00 | 104.85 |
測定システムの変動を全変動と比較する際には、%基準変動を使用します。%基準変動は、工程変動を使用し、これは工程標準偏差の6倍で定義されます。Minitabでは、公差値を入力すると、%公差列が表示され、基準変動の経験値を入力すると%工程変動列が表示されます。
AIAGのガイドラインによれば、測定システムの変動が工程変動の10%未満であれば、測定システムを許容できます。%基準変動、%公差、および%工程変動がすべて10%より大きいため、測定システムに改善の必要がある可能性があります。詳細は、測定システムは許容範囲内かを参照してください。
変動成分グラフには、変動誤差の要因による変動が示されます。Minitabでは、公差値を入力すると、%公差バーが表示され、基準変動の経験値を入力すると%工程変動バーが表示されます。
このグラフは、部品間変動が繰り返し性と再現性による変動より大きいことを示していますが、合計ゲージR&R変動が10%より高く、許容されない可能性があります。