データのカテゴリ水準。たとえば、検査者が1~5のスケールを使用する場合、応答は1~5です。
κは、検査者の最大一致回数(偶然の一致に対して修正)に対する、検査者の一致回数(偶然の一致に対して修正)の比です。
評価者が同じサンプルを評価する場合に、複数の評価者によって作成された名義または順位評価の一致度を評価するには、κ統計量を使用します。
Minitabでは、FleissのκとCohenのκを計算できます。Cohenのκは2人の評価者の間の評価一致を測定するためによく使用される統計量です。Fleissのκは、Cohenのκを3人以上の評価者に使用できるように一般化したものです。Minitabの属性の一致性分析では、デフォルトでFleissのκが計算されます。
AIAGは、κ値が0.75以上のときに一致度が高いとしています。ただし、0.90以上など、より高いκ値が望ましいです。
欠陥の程度を1~5段階で表したものなど、順序評価を用いている場合は、κ統計だけを利用するよりは順位を考慮するKendall係数も利用する方が適切です。
詳細については、「κ統計量とKendallの係数」を参照してください。
推定されたκ統計の標準誤差は、推定精度の指標となります。標準誤差が小さいほど、推定値は正確です。
z値とは、近似正規検定統計量です。z値はp値の決定に使われます。
p値は帰無仮説を棄却するための証拠を測定する確率です。p値が低いほど帰無仮説を棄却するための強力な証拠となります。
Minitabでは、z値を使用してp値を決定します。