時間重み付き管理図とは

時間重み付き管理図では、目標値からの比較的小さなシフトを検出できます。時間重み付き管理図は、工程の平均が若干シフトした場合、I-MR管理図、Xbar-R管理図、Xbar-S管理図よりも管理外になりやすい傾向にあります。たとえば、フライス盤で加工する部品を別の部品に精密に取り付けなければならず、フライス盤工程はすでに管理された状態になっているとします。この場合は、時間重み付き管理図を使用して、工程の小さなシフトを検出できます。

時間重み付き管理図は、個々の観測値またはサブグループデータで使用できます。

Minitabの時間重み付き管理図

Minitabには、次の3種類の時間重み付き管理図が用意されています。
EWMA管理図

指数重み付き移動平均の管理図です。EWMA(指数重み付き移動平均)管理図は、工程におけるあらゆるサイズのシフトを検出するようにカスタマイズすることができ、小さい値や大きな値が計算に入力されても大きな影響を受けません。

移動平均管理図

重みなし移動平均の管理図。EWMA(指数重み付き移動平均)管理図は、観測値に重み付けするため、一般に移動平均管理図よりも多く使用されます。

CUSUM管理図

名目仕様に対する偏差の累積和を表す管理図。2σ以下の平均のシフトを検出するのに適しています。