工程がどのように変化したのかを示すステージの追加

ステージとは

ステージを使用して、一定期間における工程の変化の様子を示す履歴データ管理図を作成します。Minitabでは、デフォルトでステージごとに中心線と管理限界を再計算します。データからステージのパラメータを計算するか、すべてのステージにパラメータの経験値を入力できます。

3つのステージがある工程

この履歴データ管理図には、新しい手順の実装前、実装中、および実装後を表す、工程の3つのステージが示されています。

Xbar管理図へのステージの追加例

サブグループサイズ5を使用して、[C1]のデータのXbar管理図を作成するとします。[C2]は指標変数で、「ベンチマーク」と「改善」の値があります。これらの値は、シフトがどこで発生したのかを示します。

  1. 統計 > 管理図 > 変数管理図 - サブグループ > Xbarを選択します。
  2. すべての観測値が1つの列にあるを選択し、「C1」と入力します。
  3. サブグループサイズ5を入力します。
  4. X-barオプションをクリックし、ステージタブをクリックします。
  5. ステージ (履歴グループ) を定義する変数に、「C2」と入力します。
  6. 新規ステージを開始する時期で、それぞれの新しい値を選択します。
  7. 各ダイアログボックスでOKをクリックします。

ステージのパラメータの経験値の指定

ステージを使用して管理図を作成し、パラメータを指定する場合は、次のいずれかの操作を行う必要があります。
  • パラメータ値を入力します。
  • ステージごとに個別の各パラメータ値を入力します。
  • 一部のステージにパラメータ値を入力し、残りのステージにアスタリスクを入力します。

次の例を考えてみます。3つのステージがあるI管理図を作成し、平均を指定します。

  1. ダイアログボックスでI管理図オプションをクリックし、パラメータタブをクリックします。
  2. 平均で、次のいずれかを実行します。
    • すべてのステージの単一の平均値(「1.2」など)を入力します。Minitabでは3つすべてのステージで1.2の平均値が使用されます。
    • 各ステージの平均値(たとえば、「1.2 1.5 1.75」)を入力します。Minitabではステージ1、2、3で、それぞれこれらの平均値が使用されます。
    • 一部のステージのパラメータ値を入力し、残りのステージにはアスタリスクを入力します(「1.2 * 1.75」など)。Minitabでは、ステージ2の平均はデータから推定され、ステージ1の平均には1.2、ステージ3の平均には1.75が使用されます。

パラメータに複数の値を入力し、その値がステージ数よりも少ない場合、「平均(または比率)の数が正しくありません。」というエラーが表示されます。

各ステージの管理限界のラベルの表示

すべてのステージの管理限界と中心線の値のラベルを表示することができます。すべてのステージのラベルを表示しない場合は、カーソルを線の上に置けば参照できます。

最終ステージのみのラベルの表示

これはデフォルトの設定です。

すべてのステージのラベルの表示

すべてのステージのラベルの表示を選択する必要があります。

すべてのステージのラベルを表示するには

  1. ダイアログボックスで、管理図オプションのボタン(X-barオプションなど)をクリックし表示タブをクリックします。
  2. その他で、すべてのステージの管理限界/中心線のラベルを表示するを選択します。