T管理図にプロットされた点は、ワークシートのデータに応じて、事象の日時、事象間の時間、および事象間の区間数のいずれかとなります。
工程が正常に管理されている場合、各点は中心線付近でランダムに変動し、工程は一般原因による変動のみを示します。特殊原因についてのテストで不合格になる点、または、考えられる特殊原因による変動の非ランダムパターンを示す点を調べます。
T管理図の中心線は、分布の第50百分位数です。
中心線を使用して、工程の性能と平均値の比較を観測します。工程が正常に管理されている場合、各点は中心線付近でランダムに変動します。
中心線は、工程の目標値とは異なることに注意してください。目標値とは、望ましい結果のことであり、実際の結果ではありません。中心線は実際の結果です。
管理限界は、中心線の上下に位置する水平方向のラインです。工程が管理外にあるかどうかを示し、標準正規分布の確率に基づいています。
特殊原因についてのテストでは、プロットされた点が管理限界内にランダムに分布しているかどうかを評価します。
特殊原因についてのテストを使用して、調査が必要な観測値を特定し、データに見られる特定のパターンとトレンドを識別します。特殊原因についてのテストは、データの特定のパターンまたはトレンドを検出し、不安定な工程の様々な面を明らかにします。たとえば、テスト1では単独の管理外れ点が検出されます。テスト2では工程における潜在的なシフトが検出されます。
従来の変数データの管理図では、テスト1、5、6、7、および8は正規分布に基づいています。しかしT管理図では、これらのテストはワイブル分布または指数分布に基づいています。たとえば、正規分布の平均から3つの標準偏差を外れる点に対応する、百分位数範囲から外れているT管理図のある点は、テスト1で不合格となります。
この管理図では8種類のテストを使用できます。
ステージを使用して、一定期間における工程の変化の様子を示す履歴データ管理図を作成します。Minitabでは、デフォルトでステージごとに中心線と管理限界を再計算します。詳細は、工程がどのように変化したのかを示すステージの追加を参照してください。
この履歴データ管理図には、新しい手順の実装前、実装中、および実装後を表す、工程の3つのステージが示されています。