P管理図を使用して、各品目を合格または不合格などの2つのカテゴリのいずれかに分類可能な場合の不良品の比率を監視します。この管理図を使用して、時間の経過に伴う工程の安定性を監視することで、工程における不安定性を特定、是正することができます。
たとえば、配送サービスマネージャがP管理図を使用して、走行不能な配送車両の比率を2か月間、毎日監視するとします。走行不能な車両は不良品と見なされます。
管理図には、任意の1日において、平均で8%の配送車両が走行不能になることが示されています。19日目の不良ユニットの比率は管理外です。マネージャは、不良率が異常に高いことに寄与したと考えられる特殊原因を特定する必要があります。
この管理図の場所
P管理図を作成するには、を選択します。
代替管理図を使用する場合
- 各品目の欠陥の数を数えることができる場合は、U管理図、Laney
U′管理図、C管理図を使用して、単位あたりの欠陥数をプロットします。
- データが過分散や過小分散になっている場合は、Laney
P′管理図によって一般原因による変動と特殊原因による変動をより正確に区別することができます。過分散の場合には、従来のP管理図での管理限界外の点の数が増える可能性があります。一方、過小分散の場合には、従来のP管理図での管理限界外の点の数が過度に少なくなる可能性があります。Laney P'管理図では、これらの状態が調整されます。過分散と過小分散についてデータを検定する場合は、P管理図診断を使用できます。詳細は、過分散と過小分散を参照してください。
注
NP管理図には不良品もプロットされます。ただし、P管理図では不良品の比率がプロットされるのに対し、NP管理図には不良品の数がプロットされます。