有効な結果が確実に得られるようにするため、データの収集、分析の実行、結果の解釈時には、次のガイドラインを考慮してください。
管理図では継時的な変化を検出するので、データの順序が重要です。データは収集した順番で、古いものを先頭にワークシートに入力していきます。
1時間ごと、シフトごと、1日ごと、などの等しい時間間隔でデータを収集します。時間間隔は、工程における変化が起こったらすぐに特定できるような、適切な短さのものを選択します。
サブグループは、評価する工程の場合と類似の工程のサンプルです。各サブグループ内の項目は、人員、装置、供給業者、環境など、同じ工程条件下で収集する必要があります。
サブグループが複数のユニットの場合、人員、装置、供給業者、環境など、同じ工程条件下で収集する必要があります。同じ工程条件下でデータをサブグループで収集しない場合、一般原因による変動と特殊原因による変動との違いを区別できなくなる可能性があります。
サブグループのサイズが十分に大きくない場合、管理限界は、データから推定される場合には正確でなくなる可能性があります。必要なサブグループのサイズ()は、不良品の平均比率(). サブグループのサイズが十分に大きいかどうかを判別するには、次の計算式. たとえば、不良品の平均比率が0.06の場合、すべてのサブグループには、次の計算式に示すように少なくとも9つの項目が必要になります。この計算結果を直近の整数に四捨五入すると9になります。
サブグループの数が十分でない場合でも管理図は使用できますが、管理限界の精度は下がるため、結果は予備的なものにることに注意してください。管理図を継続的に使う場合は、十分な数のサブグループを収集した後は管理限界を再度推定してください。