P管理図診断の主要な結果を解釈する

期待変動に対する観測変動の比により、データの変動が二項分布を基に予期される変動と比較されます。この比は、パーセントとして表現されます。

比が100%に近い場合は、データでの変動量が二項分布で予期される値に近いことを意味します。比を95%上側信頼限界または95%下側信頼限界と比較して、データが有意な過分散または有意な過小分散になっているかどうかを判断します。
  • 比が上側信頼限界よりも大きい場合は、データが有意な過分散になっていることを示します。
  • 比が下側信頼限界よりも小さい場合は、データが有意な過小分散になっていることを示します。

過分散の場合には、従来のP管理図での管理限界外の点の数が増える可能性があります。一方、過小分散の場合には、従来のP管理図での管理限界外の点の数が過度に少なくなる可能性があります。Laney P'管理図では、これらの状態が調整されます。

過分散の例

期待変動に対する観測変動の比率は175.7%です。この値は、上側信頼限界値136.6%より大きいため、過分散になっていることを示します。過分散の場合、従来のP管理図上の点は、管理外ではないのに管理外のように見えることがあります。過分散を調整するには、Laney P'管理図を使用します。

過小分散の例

期待変動に対する観測変動の比率は46%です。この値は、下側信頼限界値60%より小さいため、過小分散があることを示します。過小分散の場合は、従来のP管理図での管理限界が広くなりすぎることがあります。管理限界が広すぎると、特殊原因による変動を一般原因による変動だと間違える可能性があります。過小分散を調整するには、Laney P’管理図を使用します。