工程能力分析結果の出力にアスタリスクが表示される理由

工程能力インデックスを計算できない場合、Minitabでは工程能力分析結果のインデックスの横にアスタリスク(*)が挿入されます。出力にアスタリスクが表示されている場合、次のいずれかの理由が考えられます。

規格限界が1つしかない
上側または下側のどちらか一方の規格限界しか入力していない場合、PpインデックスとCpインデックスを計算できません。PpとCpはどちらも下側規格限界と上側規格限界の間の距離を使用して計算されます。規格限界を1つしか入力していない場合は、この距離が存在しないため、Cp値とPp値は報告されません。
目標値がない
分析の目標値を入力していない場合、Cpmは計算できません。Cpmは、目標値からのデータの偏差を考慮することによって、工程が規格を満たし、目標を達成しているかどうかを測定する工程能力インデックスです。目標が入力されていない場合は、この偏差が存在しないため、Cpmは報告されません。
2つの境界

両側の規格限界を境界として選択した場合、出力される工程能力のすべての統計量には、値の代わりにアスタリスク(*)が表示されます。

境界は、データが規格限界を超えることが不可能である場合にのみ使用します。たとえば、ある装置の稼働停止時間を記録する場合、この時間が負の値で表されることはないため、0という下側規格に境界としてチェックマークを付けます。