工程能力分析の用途

工程能力分析は、工程が統計的管理状態にあるときに、顧客の要件を満たす生産能力があるかどうかを判断するために使用します。

通常、工程能力は工程広がりの幅と規格広がりの幅を比較して判断され、これにより顧客の要件に基づいて許容可能な変動の最大量が定義されます。工程に十分な能力がある場合、工程広がりは規格広がりよりも小さくなります。

生産可能
生産不可能
工程能力

工程が中心化しており、規格限界内に十分に収まっている場合、顧客の期待に沿う製品を一貫して生産する能力がより高いと言えます。

工程能力分析は、工程が中心化しており、目標値を達成しているかどうかを示すこともできます。さらに、規格を満たさない製品の比率が推定されます。

Minitabでは、工程能力分析に仮定を確認する追加の分析が含まれている場合があります。
  • 確率プロットと適合度検定では、データの分布が評価されます。
  • 管理図では、工程が正常に管理されているかどうかが評価されます。
工程能力分析を使用して、次のような質問に答えることができます。
  • 工程の変動性が、規格限界内の部品を一貫して提供できるぐらいに十分に低いかどうか。
  • 月間の不良率が一貫して5%未満かどうか。
  • 複数の製品バッチ全体で温度硬化工程に能力があるかどうか。
  • 規格限界内で作業するために工程をシフトする必要があるかどうか。