規格限界とは、製品またはサービスが機能する範囲を定める値です。通常、規格限界は顧客の要件によって設定されます。たとえば、出荷処理のためのラベルを印刷するとします。ラベルが大きすぎたり小さすぎたりすると、プリンターに正しく送ることができなくなります。
管理限界は、工程データから計算されます。これは、工程の実際の性能を表します。規格限界は顧客によって定められるもので、工程の望ましい性能を表します。
規格限界と管理限界は、異なる目的に使用されます。管理限界では、工程が安定しているかどうかを評価できます。規格限界では、工程が顧客の要件をどの程度満たすのかを評価できます。
工程には、規格限界の代わりに境界が存在する場合があります。データが規格限界を超えることが不可能である場合にのみ、規格限界を境界として定義します。たとえば、化学薬品工場で活性化ガスの純度(%)を測定し、100%の上側規格限界を境界として定義します。
境界にチェックマークを付け、規格限界が境界であることを示します。
を選択します。Minitabで規格限界の一方を境界と置き換えると、片側工程能力分析になります。両側の規格限界を境界として選択した場合、出力される工程能力のすべての統計量には、値の代わりにアスタリスク(*)が表示されます。