非正規能力分析の概要

非正規能力分析を使用し、非正規分布に基づいて工程能力を評価します。この分析方法を使用することにより、次の分析を行うことができます。

  • 工程に、顧客の要件を満たす出力を生成する能力があるかどうかを判断します。
  • 全体の工程能力を評価します。

分析を実行するには、下側または上側(または両方)の規格限界を指定して工程の要件を定義する必要があります。データをモデル化する非正規分布も選択する必要があります。この分析では、規格限界に対して工程データの広がりが評価されます。工程に十分な能力がある場合、工程広がりは規格広がりよりも小さくなります。この分析は、工程が目標値を達成しているかどうかを示すこともできます。さらに、規格を満たさない製品の比率が推定されます。

たとえば、医療センターの管理者が、診察時間を予約した患者の待ち時間を評価するとします。管理者は、予約時間から15分以内に患者が医師の診断を受けることができるようにしたいと考えています。管理者は、ワイブル分布を工程データに適合させてその工程能力を分析します。

この分析の場所

非正規工程能力を分析するには、統計 > 品質ツール > 工程能力分析 > 非正規を選択します。

他の分析を使用する場合

  • データに最もよく適合する非正規分布が不明な場合は、この分析を実行する前に、個別の分布の識別を使用します。

  • 工程データが管理されているかどうか、または特定の非正規分布を使用して評価可能かどうかが不明な場合は、この分析を実行する前に、非正規工程能力シックスパックを使用してこれらの要件について評価します。

  • 全体の工程能力に加えて、サブグループ内変動と潜在的な工程能力の推定値を取得する場合は、正規工程能力分析を使用して、非正規データを変換し、正規分布に基づいて工程能力を分析します。