工程能力ヒストグラムは、サンプルデータの分布を示します。ヒストグラム上の各バーは区間内のデータの度数を表します。
ヒストグラム上のサブグループ間/内曲線と全体の曲線は、工程平均および肯定変動のさまざまな推定値を使用して生成される正規分布曲線です。サブグループ間/内曲線(黒い破線)では、サブグループ間/内標準偏差が使用され、実線による全体の曲線(赤)では、全体標準偏差が使用されます。
工程能力ヒストグラムは、分布適合および規格限界とサンプルデータの関係を表示するために使用します。
実線による全体の曲線をヒストグラムのバーと比較して、データがほぼ正規性を示すかどうかを評価します。曲線からのバーの変動が大きい場合は、そのデータに正規性はなく、その工程の工程能力の推定値は信頼できない可能性があります。データが非正規性を示すように見える場合は、個別の分布の識別を使用して、データを変換するか、または非正規分布を適合させて工程能力分析を実行する必要があるかどうかを判断します。
実線による全体の曲線を破線によるサブグループ間/内曲線と比較して、それらの曲線がほぼ一致するかどうかを確認します。サブグループ間/内曲線と全体の曲線の間に実質的な差がある場合は、工程が安定していないか、または工程にサブグループ間/内の変動以外の変動要因が存在することを示す可能性があります。管理図を使用して、工程能力分析を実行する前に工程が安定していることを確認します。
ヒストグラムでデータと下側および上側規格限界との関係を視覚的に調べます。データの広がりが規格広がりより狭く、すべてのデータが規格限界内にあるのが理想的です。規格限界外のデータは不適合項目を表します。
工程における不適合品の実際数を調べるには、PPM < LSL、PPM > USL、およびPPM合計の結果を使用します。詳細は、「すべての統計量およびグラフ」を参照してください。
工程能力の仮定を徹底的に分析する場合は、Capability Sixpack間/内(を選択)を使用します。