変数抜取検査(作成・比較)のデータに関する考慮事項

有効な結果が確実に得られるようにするため、データを収集し、分析を実行し、結果を解釈するときに、次のガイドラインを考慮してください。

サンプルはランダムに選択する必要があります
検査の対象はランダムに抽出する必要があり、ロットに含まれる全製品を代表するものでなければなりません。各項目に番号を付けて番号をランダムに抽出したり、ロットを階層化して各層から抽出するなど、特別な作業が必要となる場合があります。ただし、この工程は効果的なサンプリング工程に必要なことです。
データは連続量である必要があります
連続データとは、分数や十進数を含む、連続的尺度に沿った一定範囲内の数値である可能性がある測定値です。一般的な例としては、長さ、重さ、温度などの測定値があります。
各ロットは同種のもので構成されている必要があります
ロットはサンプルの抽出元である母集団全体を表します。ロットは、同種のもので構成されている必要があります。また、消費者と供給業者の双方において管理可能なサイズで梱包、出荷され、簡単にサンプル抽出できるようになっていることが必要です。通常、検査するロットを大きくすると、一連の小さなロットを検査するより経済的に検査ができます。
消費者と供給業者は目標品質水準について合意する必要があります
消費者と供給業者は、合格と判定される最高不良率(平均品質水準、AQL)に同意する必要があります。消費者と供給業者は、消費者が個々のロットで許容する最高不良率(不合格となる品質水準、RQL)に同意する必要があります。
AQLは抜取計画で合格とされる水準を示し、RQLは抜取計画で不合格とされる水準を示します。ほとんどの場合にAQLで特定の製品ロットを合格にし、ほとんどの場合にRQLで特定の製品ロットを不合格にする抜取計画を作成したいと考えています。