変数抜取検査(ロットの合格・不合格)の主要な結果を解釈する

変数受入サンプリング計画を作成し、入荷するロットごとにサンプルサイズと合格基準を決定したあと、サンプルから測定データを分析して、製品全体のロットの合格・不合格を判断することができます。計画のサンプルサイズに従ってサンプルを収集し、厚さ、濃度、表面粗度などの1つの測定特性の測定値を記録してください。Minitabでは、特定ロットからのデータとサンプリング計画の情報を使用してロットの判定値を決定します。

変数サンプリング計画では、1つのサンプリング計画につき1つの測定しか調べることができません。たとえば、ウェーハの厚さと幅を検査する必要がある場合は、2つのサンプリング計画が必要になります。

メーカーは、以下の3つの条件を満たすロットを合格にします。
  • 標準偏差は最大標準偏差より小さいです。
  • Z.LSLは限界距離以上です。
  • Z.USLは限界距離以上です。

変数抜取検査 - ロットの合格/不合格

厚さを使用した合格または不合格の判断 サンプルサイズ 259 平均 0.403108 標準偏差 0.0469204 下側規格 (LSL) 0.395 上側規格 (USL) 0.415 Z.LSL 0.172803 Z.USL 0.253452 限界距離 (k値) 3.44914 最大標準偏差 (MSD) 0.0027595 決定: 不合格ロット
主要な結果:Z.LSL、Z.USL、限界距離、最大標準偏差、判定値

これらの結果では、標準偏差は最大標準偏差より大きいです。Z.LSLおよびZ.USLの値は限界距離より小さいです。メーカーはロットを不合格にします。