2サンプル平均の無作為化テストの分析のオプションを選択する

2標本平均の無作為化検定 > 再抽出 > オプション > 計算

対立仮説を選択し、差を保存するか、または乱数ジェネレータの初期値を設定します。

対立仮説

対立仮説から、検定する仮説を選択します。
差 < 0

この片側検定を使用して、標本1の平均が標本2の平均より小さいかどうかを判定します。この片側検定の検出力は両側検定よりも高いですが、差が0よりも大きいかどうかは判定できません。

たとえば、技師が、この片側検定を使用して、供給業者2者のビニールシートの強度の平均差が0未満かどうかを判定するとします。この片側検定の検出力は高く、強度の差が0より小さいかどうかを判定できますが、差が0より大きいかどうかは検出できません。

差 ≠ 0

この両側検定を使用して、母平均が異なるかどうかを判定します。この両側検定により、0より小さい/大きい差を検出できますが、検出力は片側検定の場合より低くなります。

たとえば、銀行のマネージャが、2つの銀行の平均顧客満足度が異なるかどうかを知りたいとします。満足度の差は重要なため、マネージャは、この両側検定を使用して、1つの銀行の満足度が別の銀行の満足度より高いか低いかを判定します。

差 > 0

この片側検定を使用して、標本1の平均が標本2の平均より大きいかどうかを判定します。この片側検定の検出力は両側検定よりも高いですが、差が0よりも小さいかどうかは判定できません。

たとえば、技術者が、充てん機2台の速度の平均差が1箱あたり0秒より大きいかどうかを調べようと、片側検定を使用するとします。この片側検定の検出力は高く、速度の差が0より大きいかどうかを判定できますが、差が0より小さいかどうかは検出できません。

片側または両側の対立仮説の選択についての詳細は、帰無仮説と対立仮説についてを参照してください。

列に差を保存する

ワークシートで各再標本の差を保存するよう、選択します。Minitabでは、データの最後列の後の列に値が保存されます。

乱数ジェネレータの初期値を設定する

(オプション)乱数ジェネレータの初期値で、1以上の整数を入力して、ブートストラップ標本の無作為選定の開始点を指定することができます。同じ初期値を使用すると、同じ標本を得ます。

たとえば、教授が授業で使うために、元のデータの再標本を50個生成するとします。教授と生徒各々が、初期値を1と設定して同じブートストラップ分布、したがって同じ分布結果を生成します。