ヒストグラムではサンプル値が多くの区間に分割されており、各区間におけるデータ値の頻度がバーで表されています。
ヒストグラムは仮説検定の結果を視覚的に示します。Minitabでは、再サンプルの中央が仮説平均と同じになるようにデータが調整されます。片側検定では、参照線は元のサンプルの平均値に引かれます。両側検定では、参照線は元のサンプルの平均値に、そして仮説平均の反対側で同じ距離に、引かれます。p値は、参照線の値よりも極端なサンプル平均の比率です。つまり、帰無仮説が真であると仮定した時に、p値は元のサンプルと同じぐらい極端なサンプル平均の比率ということです。平均はヒストグラムの赤になっているところです。
個別値プロットはサンプルに対して個別の値を表示します。各円は1つの観測値を表しています。個別値プロットは、観測値の数が比較的少ない場合と、各観測値の効果も評価する必要がある場合に、特に有効です。
Minitabでは、1つのサンプルを取る場合にのみ、個別値プロットが表示されます。元のデータと再サンプルデータの両方が表示されます。
Minitabでは、再サンプルの中央が仮説平均と同じになるようにデータが調整されます。まず、仮説平均と元のサンプルの平均の差が計算されます。次に、元のサンプルの各値に差を足すかまたは元のサンプルから差を引きます。再サンプルはこの調整済みデータから採取されます。
出力では、帰無仮説と対立仮説により、仮説平均として正しい値を入力したことを検証できます。
変数 | N | 平均 | 標準偏差 | 分散 | 和 | 最小 | 中央値 | 最大 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
時間 | 16 | 11.331 | 3.115 | 9.702 | 181.300 | 7.700 | 10.050 | 16.000 |
帰無仮説 | H₀: μ = 12 |
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対立仮説 | H₁: μ < 12 |
リサンプル数 | 平均 | 標準偏差 | p値 |
---|---|---|---|
1000 | 11.9783 | 0.7625 | 0.199 |
これらの結果において、帰無仮説は、母平均が12になるというものです。対立仮説は、その平均値が12未満になるというものです。
再標本数は、Minitabで元のデータセットから無作為に復元標本が採られる回数です。通常は、再標本の数が多いとうまくいきます。
Minitabでは、再標本の中央が仮説平均と同じになるようにデータが調整されます。まず、仮説平均と元の標本の平均の差が計算されます。次に、元の標本の各値に差を足すかまたは元の標本から差を引きます。再標本はこの調整済みデータから採取されます。各再標本の標本の大きさは、元のデータセットの標本の大きさに等しいです。再標本の数は、ヒストグラムの観測数に等しいです。
平均は、ブートストラップ標本の平均すべての和を再標本数で割ったものです。Minitabでは、再標本の中央が仮説平均と同じになるようにデータが調整されます。
Minitabでは、観測サンプルの平均値とブートストラップ分布の平均値の2つの平均値が表示されます。観測サンプルの平均は、母平均の推定値です。ブートストラップ分布の平均は通常、仮説平均に近いです。2つの値の差が大きいほど、帰無仮説に対して期待する証拠が増えます。
標準偏差とは、散布度、つまり平均を中心としたデータの広がり方を表す最も一般的な測度です。記号σ(シグマ)は、母集団の標準偏差を示す場合によく使用されますが、sは標本の標準偏差を示す場合にも使用されます。多くの場合、工程に対してランダム(自然)な変動は雑音と呼ばれます。標準偏差の単位はデータの単位と同じであるため、通常は、分散よりも解釈が簡単です。
ブートストラップ標本の標本標準偏差(ブートストラップ標準誤差とも)は、平均のサンプル分布標準偏差の推定値です。ブートストラップ標準誤差は標本平均の変動であるため、観測標本の標準偏差は個々の観測値の変動であるのに対して、ブートストラップ標準誤差は小さいです。
標準偏差を使用して、ブートストラップ標本の平均が全体平均からどのように広がるかを判定します。標準偏差の値が高いほど、平均の広がりが大きいことを示します。正規分布の経験則によれば、値のおよそ68%が全体平均の1つの標準偏差の範囲内にあり、値の95%が2つの標準偏差の範囲内にあり、値の99.7%が3つの標準偏差の範囲内にあります。
ブートストラップ標本の標準偏差を使用して、ブートストラップ平均の精度を推定します。値が小さいほど、精度が高いことを示します。通常、元の標本の標準偏差が大きいと、ブートストラップの標準誤差が大きくなり、仮説検定が弱くなります。また通常、標本の大きさが小さいと、ブートストラップの標準誤差が大きくなり、仮説検定は弱くなります。
p値は、帰無仮説が真であると仮定する時、元の標本と同じぐらい極端な標本平均の比率です。p値が小さいほど、帰無仮説を棄却するための強力な証拠となります。
p値を使用して、母平均が仮説平均と統計的に異なるかどうかを判断します。