ランダムデータの概要

ランダムデータは、データのランダムサンプルを生成するために使用します。選択した分布からランダムデータを生成するか、ワークシート内のデータからランダムサンプルを作成できます。

初期値の設定を使用して、ランダムデータを生成するたびにMinitabの乱数ジェネレータの開始点を設定することで、同じランダム値のセットを再生成できます。

ワークシートの列からランダムサンプルを作成する(列からのサンプル)。

1つ以上のデータ列から行のランダムサンプルを作成します。サンプル抽出時に、置換を行うか(同じ行を2回以上選択)、行わないか(各行を1回だけ選択)を選択できます。

たとえば、科学者が実験用に6個の検定対象の順序をランダム化するとします。ワークシートに対象の識別子をアルファベット順で入力します。次に、置換を行わずに同じ行数(6)のランダムサンプルを抽出します。

C1 C2
対象 ランダム化された対象
A F
B A
C B
D D
E E
F C

既知の分布からランダムデータを作成する(ランダムデータ
指定した分布からランダムサンプルを作成します。Minitabには正規分布、指数分布、ポアソン分布などの多数の一般的な分布が用意されているため、パラメータを指定してランダムデータを作成できます。

たとえば、実験の応答をシミュレートするため、平均が10、標準偏差が2の正規分布から10行のデータを生成します。

C1
正規データ
49.9227
51.6819
47.5938
51.6290
49.3442
52.8206
49.0670
48.9014
49.0128
51.5786

乱数ジェネレータを設定する(初期値の設定

同じランダム値を生成する場合は、整数を入力して乱数ジェネレータの開始点を指定できます。同じ初期値を使用すると、同じサンプルが抽出されます。

たとえば、教授が教室の実習で使用するために50行のランダム正規データを生成します。教授と生徒がそれぞれ初期値を1に設定して同じデータを生成します。つまり、同じ分析結果になります。

これらのコマンドの場所

指定した分布からランダムデータを生成するには、計算 > ランダムデータを選択して分布を選択します。

既存のデータ列からサンプルを抽出するには、計算 > ランダムデータ > 列からのサンプルを選択します。

乱数ジェネレータの初期値を設定するには、計算 > 初期値の設定を選択します。